anttiorbの映画、映像の世界

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二流小説家 シリアリスト

2013年作品、猪崎宣昭監督、上川隆也武田真治出演。

赤羽一兵(上川隆也)は売れない小説家。 彼のもとに来るのは、女子高校生の小林亜衣(小池里奈)だけで、いくつかの作品を発表しているが、ここ最近は筆も進んでいない。 亜衣にはこのままでは家賃も払えなくなってしまうと心配さえされている。
そんなある日、彼のもとに連続殺人犯で死刑囚の呉井大悟(武田真治)から “告白本を書いて欲しい” という執筆依頼が舞い込む。 告白本を書けば一流の小説家になれるかもしれない。 そんな欲望に駆られた赤羽は、呉井に面会を申し込む。
しかし、告白本の出版には条件があった。 それは呉井を主人公にした小説を書くこと。 そこに息子の無実を信じる母親・前田礼子(高橋惠子)からクレームが入る。
それは小説を書くのは良いが、発表するのは、息子が死んでから、死刑囚なんで死刑が執行されてからだというのだった。 そして礼子は無実だと言い、だから発表できないと皮肉を言う。
また、呉井に殺された女性の遺族会からも、赤羽が本当に書くのかを問い詰められる。 当初は迷っていた彼は答えをあいまいにしていたが、書くことを決め呉井に再び会いに行くのだった。
承諾した赤羽は、小説を執筆するために3人の女性に対して取材を始めるが、しかしそこで再び惨劇が起き始めるのだった…

公開中には時間が合わず行けなかった作品、監督は猪崎宣昭。多くのドラマを取っている方ですが映画監督作品は初鑑賞、そして主演は上川隆也、映画初主演というのは意外ですね。
ドラマの主演、主要な役は多いのですが、ちょうど今 「花咲舞が黙ってない」 を見ているので、何か馴染み深かったです。
ただ、これは海外の原作作品で、アメリカのデイヴィッド・ゴードンによる推理小説ということなんですね。 日本でも人気のある原作のようですが、なぜか日本での舞台設定での映画化となったんですね。
物語は死刑囚からいきなり来た手紙で、それを受けたのが “二流小説家” の赤羽一兵でした。 作品はいくつかあるようなんですが、なぜか二流扱いを受けています。 作品の固定ファンもいるんですが、それは彼の作品にある理由があるからなんですね。
そして死刑囚役に武田真治、死刑が確定しているんですが、この後起こるおぞましい事件は実は彼が起こした殺人と酷似していたことから、冤罪ではなかいかとなっていくんですね。
殺された女性たちと、呉井の関係、さらに母と呉井の生い立ちなど、ちょっと物悲しい部分はありますが、オドオドした赤羽も、だんだん核心に迫っていくと人間がしっかりしてくるんですね。
中盤からは小説家というより探偵のようになっていきます。
原作が強いんで面白くなくはないし、豪華キャスト、アメリカでキャスティングをしたらやはりもっとしっくりいくんでしょうか?

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女子高生の小林亜衣が頻繁に来てくれるだけ

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しかし呉井から依頼が

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そして彼の小説を書くため取材を始めるが

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事件に遭遇

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取り調べを受ける

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