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山猫は眠らない2 狙撃手の掟

2002年作品、クレイグ・R・バクスリー監督、トム・ベレンジャー主演。

かつて伝説の狙撃手といわれたトーマス・ベケットトム・ベレンジャー)は既に海兵隊を疾病除隊となり、今ではハンターツアーのガイド役に成り下がり、森の外れの小さなトレーラーハウスにひっそりと暮らしていた。
そんなベケットを、軍情報部のマッケナ大佐(リンデン・アシュビー)とCIAのエクレス(ダン・バトラー)が訪れた。 彼らの情報によるとバルカン半島民族浄化大義名分のもと、イスラム教徒の抹殺作戦が展開され始め、極めて危機的な状況が切迫しているという。
マッケナたちはこの非道な作戦を阻止すべく、その首謀者で自称第23国防義勇軍の司令官として君臨するヴァルストリア将軍(ピーター・リンカ)の狙撃指令を、ベケットに依頼する。 現役を退いてはいるが今でもベケット の腕前がどんな現役のスナイパーよりも優秀であることを、軍もCIAも十分に承知していた。
それにこの指令は非正規任務として扱われており、極秘の内に展開しなければならない密令だった。
かねてから 「死ぬなら海兵隊員で死にたい」 と思っているベケットがこの任務に対して出した要求は、除隊前の上級曹長としての階級の復活だった。 任務遂行にあたり腕のいい観測員が必要だったが、そのパートナーとして死刑囚のジェイク・コール(ボキーム・ウッドバイン)が選ばれる。
コールは腕のいい元陸軍のエリートスナイパーだったが、ある事件で連邦捜査官を殺害した男だった。 もしヴァルストリア将軍の暗殺に成功すれば、コールは晴れて自由の身となることができるのだが、任務に失敗したり逃亡を企てれ ば、敵陣で処刑されるか死刑房へ逆戻り。 どちらにしてもコールにとっては選択肢のない究極のミッションだ。
コールは現地語も話せ、スナイパーとしての知識や資質も十分に備わっていた。 ベケットはコールに 「万が一捕まったときは?」 と尋ねるとコールは即座に 「何もしゃべらず、兵らしく死ぬまでだ」 とベケットに言った。 その答えこそが、まさに狙撃手の 「掟」 だった。
ベケットとコールは、緊迫のバルカン半島へ向かう。 彼らは早速現地の連絡員とコンタクトを取るために、指定された教会へ向かった。 そこに現れたのは、美しい女性連絡員ソフィア(エリカ・マロジャーン)。 ソフィアからの貴重な将軍に関する情報を基に、狙撃する場所や陽動装置の配置など、着々と綿密な狙撃計画 は進んでゆく…

前作から10年、ようやく公開された続編ですね。 日本公開は2003年ですから、11年の歳月がたっていました。
監督はクレイグ・R・バクスリー、「ダーク・エンジェル」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13062267.html という、若き日のドルフ・ラングレン主演のSFアクション作品を撮っていますね。 その後も多くのアクション作品を撮っていますが、俳優として 「事件記者コルチャック」 に出演しているのが貴重ですね。 これはいずれ全部見て記事にしたい作品ですが。
主演は引き続きトム・ベレンジャー、相棒役には死刑囚役でボキーム・ウッドバイン、彼は 「ザ・ホスト 美しき侵略者」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14239266.html 「リディック:ギャラクシー・バトル」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13885527.html に出演しています。
前作での相棒のミラー役のビリー・ゼインは今回はお休みでした。 ちょっと残念でしたが、乞うご期待というところですね。
前作のラストで、アルバレスに大事な指を破壊されたベケット、しかしそれをいやすのに長い年月がかかったという事で10年はあってもいい感じはしました。 彼は疾病除隊ですからその怪我が原因ですよね。 なんと言ってもスナイパーですから。
しかしまだまだ、やる気は満々、海兵隊員のプライドは持っているんですね。 そして彼が選んだのは、死刑囚でした。 しかしこの死刑囚、過去に起こした犯罪もわけがあるんですね。
そして陸軍として、スナイパーとしての プライドはしっかり持っています。 しかし彼の殺した理由はベケットは決して聞かない。 このあたりがかっこいいんですよね。
物語はターゲットを最後まで狙い仕留める、今作は紛争地のバルカン半島という事でしたね。 そして期限までに仕留めないと、救助のヘリに乗れない、過酷な条件の中、任務を達成できるのかという、なかなかのサバイバルという面も引き続き持っています。
ちょっと老けたベレンジャーですが、渋みがこの時点でも少し感じますね。

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再びお呼びがかかるベケット

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相棒にコールという死刑囚を選ぶ

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そして現地に潜入

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しかしいつも通り過酷な任務だった

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