anttiorbの映画、映像の世界

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ボーグマン

2013年作品、アレックス・ファン・バーメルダム監督、ヤン・ベイブート主演。

森の中、地面に穴を掘り生活していたカミエル(ヤン・ベイブート)は追手の気配を察知しすぐに森から逃げ出した。 辿り着いたのは林の中にある大きな家。 彼はその家を訪れた。
出てきたのはその家に住む夫婦だった。 カミエルは風呂を借りたいと頼んだ。 しかし彼の言葉に逆上したその家の主人・リチャード(イェルーン・パーシバル)は彼を殴り追い払ってしまう。 あまりの出来事に驚く妻のマリーナ(ハーデウィック・ミニス)だった。
その夜妻は家の中にカミエルが潜んでいるのを発見。 昼間の謝罪を込め、風呂と夕食を提供、さらに離れの小屋に寝る場所まで提供した。 次の日、彼女はカミエルに出ていくように伝える。 しかし彼はもう少し置いて欲しいと言う。
数日後、彼女はいつものように食事を持ってカミエルの元へと向かった。 しかし離れに彼の姿はなかった。 彼は林の中へ入っていた。 カミエルに追いついた彼女は、逆に彼にもう少しここにいてほしいというのだった。
そこで彼は庭師として彼女の家で住み込みで働くことを考える。 そして既にここで働いている庭師に毒を盛るのだった。 その上で庭師とその妻を同時に殺し湖へと捨てた。
晴れてこの家で庭師として住み込むことになったカミエル・ボーグマン。 この家の妻は、この時既に彼に不思議なものを感じ惹かれ始めていた・・・

これはなかなか不思議な作品ですね。 アレックス・ファン・バーメルダム監督作品は初めてですが、これは劇場で観たらいったい何が起こったのか? という作品でしたでしょうね。
主演のカミエルにはヤン・ベイブート、イケそうにはありませんが今公開中の 「彷徨える河」 に出演しているようで、なかなか個性的な俳優ですね。 そしてカミエルに惹かれていく妻のマリーナ役にはハーデウィック・ミニス、夫のリチャード役にはイェルーン・ペルスバール。 いろんな日本語表記があるんでどれが一番いいのか(^^)
物語は、地中で生活をしているようなカミエル、そして彼の仲間たちをボーグマンと総称するんでしょうね。 彼以外に男女二人ずついて、庭師の仕事をほかの二人の男たちが手伝い、そして二人の女性は、医者として近づいてきます。
マリーナの隙をついて、娘たちと、家庭教師に近づき、彼らの命令に従う処置をされ、どんどん精神的に乗っ取られていくんですね。
一体何が目的なのか? どうやらこうじゃないかという事はラスト近くで感じるんですが、彼らが地底で暮らす民族、集団なのか、はたまた宇宙人なのか? 全く謎に包まれて答えは無いんですね。
何か本当に煙に巻かれた作品でした。

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夫の非礼をわび、家に入れ

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風呂と食事を与える

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庭師を始末し

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妻を乗っ取り

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長女も従え

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仲間も入ってくる

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