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パトリック 戦慄病棟

2013年作品、マーク・ハートリー監督、シャーニ・ビンソン、チャールズ・ダンス、レイチェル・グリフィス出演。

修道院を改装して作られた 「ロジェット・クリニック」 で、看護師として働くことになったキャシー(シャーニ・ヴィンソン)。 彼女は別れた夫エド(デイモン・ガミュー)と、最後まで気が合わなかった彼の実家を忘れようとしていた。
この病院を取り仕切っているのはロジェット医師(チャールズ・ダンス)だった。 そしてこの病院は脳死患者専門となっており、もう普通の生活には戻れないただ生かされているだけの患者がほとんどだった。 しかしこの病院では看護師が長続きしない。 そしてついこの前も一人の看護師が突然消えてしまったのだった。
キャシディー婦長(レイチェル・グリフィス)は厳格な感じの女性で、一切の口答えを許さない性格だった。 逆に彼女にいろいろ教えてくれる先輩看護師のポーラ(ペータ・サージェント)は一見気さくな感じだったが、彼女の案内である一室の患者、美しい少年パトリック(ジャクソン・ギャラガー)に目を引かれ、院長の助手として、特殊な治療を受けるパトリックの担当になる。
彼は一切の反応が無いと言われていたが、いきなり痰を吐く動作をする。 びっくりするキャシーだったが、それは反射行動で意識下で行っているのではないと説明を受けるのだった。
そしてキャシーは、決してパトリックに思い入れしたり話しかけてはいけない、と師長に忠告される。 院長の娘でもある看護師長の冷ややかな視線を感じつつ、逃げ出す看護師が多いクリニックで、たった一人の同僚ポーラと働くキャシー。
キャシーは、ポーラの紹介で精神科医ブライアン(マーティン・クルーズ)とデートすることに。 しかし、謎の電話を受けたブライアンは、おかしな行動をとってキャシーを困惑させる。 やがてキャシーの周囲では、奇妙な出来事が多発するようになる。
キャシーはパトリックの世話をするうち、彼には意識があるのではないかと思うようになる。 院長に伝えても相手にされず、それどころか事故で家族を失い自分も脳死状態にあるパトリックは、院長の実験台になっていた。
その実験は過酷な電気ショックで、何時彼が死んでもおかしくない物に彼女には見えた。 そして彼女はパトリックが意思表示をするある証拠を見つけるのだった…

2014年のファンタスティックセレクションで公開されたホラー作品ですね。 監督はマーク・ハートリー、過去1作撮っているようですが、本格的ホラーは初めてのようですね。
主演はシャーニ・ヴィンソン、「サプライズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12056126.html で主演をしていましたから、どこかで見た女優さんだなあと思いました。ホラーの似合う美人!
まあ格的にはチャールズ・ダンス知名度が一番でしょうね。 今作ではマッドドクター役でしたが。
物語は脳死と判定され、動くことが一切できない患者を専門で見ている病院でのお話。
ここでロジェットという医師が、何かある事件に拘っているんですね。 それは彼の意思と、何か上部団体からの圧力もある感じでした。 動くことのできないパトリック、現代は彼の名前 「PATRICK」 となっていますから裏の主役が彼なんですね。 “脳死” 状態って本当に意思が無いんでしょうか? それはそもそも人間の意識がある内は医学的には定義されているんでしょうが、実際のところは分からない領域では?
お話はそこに、パトリックの常人では考えられない行動が描かれていますし、どうもロジェットと師長は知っている感じさえします。 そしてどんどんエスカレートしていく怪現象、暗い病院のシチュエーションと相まって、独特の怖さを感じれる作品でした。

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キャシーが配属された病院

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ロジェット医師とキャシディー婦長

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そしてパトリックの担当になる

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そして死んでいく病院内の人間たち

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パトリックに意思があるのでは?

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