anttiorbの映画、映像の世界

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ストレイヤーズ・クロニクル

2015年作品、瀬々敬久監督、岡田将生染谷将太成海璃子出演。

1990年代初頭、人類進化に関するある実験が極秘裏に行われた。 それは、一方のグループには両親に強いストレスを与え子供に突然変異を促し、もう一方のグループには遺伝子操作によって子供に動物や昆虫の能力を持たせるというものだった。
それから20年近くの後、視力・聴力・筋力などを異常発達させられた昴(岡田将生)らこの実験により生まれた若者たちは、その特殊な力の代償として『破綻』と呼ばれる精神崩壊の危険性を抱えていた。
昴たちは両親にストレスを与えられたグループ、「破綻」 解消の鍵を握る衆議院議員外務副大臣・渡瀬(伊原剛志)からまわってくる裏の仕事の依頼に昴らは応じざるをえないでいた。 しかし彼らは穏健な感じで、通常は普通の生活ができている。
沙耶(成海璃子)は大学に通っているが、実際なんでも聞こえてしまう自らの能力が煩わしい時が多かった。 隆二(瀬戸利樹)は高速移動ができる能力を持っているが普通に高校に通っている。 その二人を昴は訪ねるのだった。
そんな中、アゲハというグループが現れ、渡瀬を狙う。 彼らもまた実験により生まれた異能力者集団だった。 
リーダーは車椅子に乗った学(染谷将太)という少年。 彼の能力は人体にある致死率80%の強力な 「ウイルス」 で、彼が死んだ瞬間に抗体が失われてパンデミックを発動するという恐ろしいものだった。 またその車椅子を押している少女は碧(黒島結菜)といい、レーダーのような役割を担っているが、戦いの能力は無い。 ただ彼女は唯一生殖能力を持っているという。 そしてほかの被験者たちよりも長生きができるとされていたのだった。
同じ宿命を背負った二つの集団が戦う中で、彼らの出生の秘密が人類進化の鍵である一方で、人類滅亡につながりかねないことがわかる…

監督は瀬々敬久、近作は「64」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14213679.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14216425.html でしたね。 いま活躍中の若い俳優陣が多く出ている話題作でしたが、なぜかスルーしたんですよね。 特殊能力を持った二つの勢力が戦うという設定は興味が惹かれるはずなんですが。
大体10人くらいが二つのグループに分かれている。 しかし発生形態というか、その能力を持った原因が違う事によって、別れてしまった10人。
学が率いるグループは、人為的な遺伝子操作がなされていて、自分たちをアゲハと名付け、戦闘的なんですね。 そして昴たちのグループを出来損ないと言って罵ります。 確かに戦闘能力は研ぎ澄まされて入るんですが、なにか危なっかしい。
この作品、原作はよく知りませんが、悲しさが底辺にあ って、見ていて辛いものがありました。 人間の進化を目指したとされた実験のようですが、どう考えても、意図したかどうかはさておき、逆の結果を求めようとしているとしか思えない。
20歳くらいまでしか生きられないだろう、特にアゲハ側の少年少女たち、何か若い人間がどんどん死ぬ運命を背負わされているのはつらいですね。
まだ 「バトルロワイヤル」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14340119.html の方がすっきりしている感じさえしました。
作品的にも、その分後味が悪い感じがしましたが?

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穏健なグループのリーダーの昴

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アゲハのリーダーの学

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アゲハのメンバーは過激だった

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一方彼らも対抗せざるを得なくなる

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碧はレーダーの役目、そして学に付き添っていた

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