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ニュースの真相


ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。 アメリカ最大のネットワークを誇る放送局CBSのベテランプロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は、伝説的ジャーナリストのダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)がアンカーマンを務めるニュース番組で、新しい仕掛けを考えていた。
そこで候補となったのは、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを報道だった。 そのためにはまず陣容を整えなくては。 
彼女は大学で教鞭をとっていたルーシー・スコット(エリザベス・モス)、元ベトナム帰還兵のロジャー・チャールズ(デニス・クエイド)、そして マイク・スミス (トファー・グレイス)というフリ―で今は失業中のジャーナリストに声をかける。
ただ肝心な証拠がない。 そんな中反ブッシュ関連の団体サイトに興味深いものがあった。 そこから当時の上官ジェリー・キリアン中佐(故人)からの命令書をコピーを持つ元空軍州兵のビル・バーケット中佐(ステイシー・キーチ)にたどり着くことができた。
CBSの人気報道番組 「60ミニッツ」 での放送を目指す彼女のチームだったが、すぐさま彼に接触、そしてそのコピーを手に入れることに成功した。 そしてそこにあったサインを鑑定してもらい、ほぼ間違いがないというお墨付きを得るのだ。
ただ放送日の空きがなかなか決まらず、急遽5日後の放送日なら空いているという事で、急ぎ準備を進めることになったチーム。 
このコピーの出所について、中佐はそこは言えないの一点張り。 しかしそこが明らかにならないことにはコピーの信ぴょう性が無いと上司から言われたメアリーは、電話で強引に中佐に聞きだし、あとは編集のみという事になるのだった。
ダンの司会で始まった 「60ミニッツ」 はアメリカ中にセンセーションを巻き起こす。しかし、この番組が思わぬ方向に流れていくのだった…

この作品も実際にあったお話ですね。 ジョージ・W・ブッシュ政権は、このスキャンダルの前にも、痛ましい9.11テロの後に、ビン・ラディンとの関連性をすっぱ抜かれていますね。 テロの時にブッシュ自身が起きることを知っていたとしか思えない言動があったことがささやかれていました。
さらに大統領になった2000年も、民主党アル・ゴアとの歴史的な大接戦。 これも一部では、最終の集計が灰色だったのではとも言われていて、どうも就任当初から怪しいにおいがプンプンだった8年間でした。
この時も、ケリー候補に大苦戦をしていて、巷ではさすがに今回はケリーの勝利ともささやかれていましたが。
監督はジェームズ・ヴァンダービルト、監督としてはデビュー作ですが、脚本家としては多数のヒット作がありますし、今公開中の「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14279810.html にも脚本参加しています。
主演はケイト・ブランシェット、もう彼女のついては説明の必要はありませんが、今回は主婦であり、戦うジャーナリスト、テレビ制作人間でしたね。  そして父親のような存在のアンカーマンダン・ラザーロバート・レッドフォード、実在で存命の人物なんで、ここに超大物を配しましたね。
事実なんで、この後の大統領選、そしてこの軍歴詐称疑惑がどうなったのかは、調べると分かるんですが、アメリカにおいて天下のCBSが窮地に陥る事件にまで発展していったのはあまり知りませんでした。
よほどのことが無い限り、報道番組が番組で先の報道に謝罪することはありませんからね。 ただ、もうちょっと時間があり、裏付けをこれでもかという感じで取っていれば。 この後のCBSの社主が取った行動は、事実を明らかにするという報道の姿勢ではなく、ただただ自己保身でした。 何ともそれが醜く見えるんですが、最後にメアリーが言いきってくれます。
もしメアリーが一人だったら、シングルマザーだったら、自殺に追い込まれたかもしれませんが、彼女には実にいい夫・ロバートがいるんですね。 もちろん生計を立てているのはメアリーなんですが、彼女の精神的な支えに実になっている。 コナー・バークが演じているんですが、ラストも彼女の支えになっていました。
いろいろ危ない大統領でしたが、当時の共和党は、いろいろ暗躍していたんでしょうね。 
この作品、公開規模が少なすぎます。 私の行った回も、その次も満席でした(^^)

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彼女のチームの戦いが始まる

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証拠の検証で筆跡鑑定を

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編集作業をして

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しかし放送後意外な展開に

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