anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ディーン、君がいた瞬間(とき)


1955年、アメリカ。マグナム・フォト所属の野心溢れる若手写真家デニス・ストック(ロバート・パティンソン)はもっと世界をアッと言わせる写真を撮らなければと焦っていた。
一方、若き新人俳優ジェームズ・ディーンデイン・デハーン)は、初の主役を 「エデンの東」 で射止め、ピア・アンジェリ( アレッサンドラ・マストロナルディ)との付き合いも始まっていた。 ただ、格的には、彼女の方がリードしている感じで、ディーンの方が彼女に入れ込んでいる感じが少しするのだった。
ワーナー家のオーナー・ジャック・ワーナー( ベン・キングズレー)は、監督よりも実権を握っており、特に若い売出し中のディーンに対しては厳しかった。 そして口が重いディーンは、インタビューで、煮え切らない対応をして、インタビュアーに皮肉さえ言ってしまう。
ジャックはそんな態度のディーンにキレて、インタビューのテープを捨ててしまう。 さらに、「理由なき反抗」 の主役はディーン以外にも候補者はいると激怒しながら言うのだった。
そんな時デニスは、パーティで新人俳優ジェームズ・ディーンと出会うのだった。 その時、デニス・ストックは、ディーンこそがスターになることを確信するのだった。 そしてディーンの写真を取り、フォトエッセイにすれば、自分もチャンスをつけまえるのではと思い、『LIFE』 誌に掲載するための密着撮影をディーンに持ち掛ける。
しかし、彼は恋人との逢瀬に忙しい彼はなかなか色よい返事をしない。 デニスはなんとかくらいついて、所属するマグナム・フォト社を説得して、何とかいい写真を撮ることを約束、ディーンを追ってロサンゼルス、ニューヨーク、さらに彼の故郷インディアナまで旅するのだった…

私はジェームズ・ディーンの映画は見たことが無いんですね。 もちろん存在は知っていますし、若くして事故で亡くなった伝説の俳優という事が有名ですが、人となりは全く知りません。 だからいいタイミングでこの作品を見れたので鑑賞してきました。
彼は父・ウィントン・ディーンと母ミルドレッド・ウィルソンのもとにインディアナ州マリオンで生まれ、ジェームズが9歳の時ミルドレッドが卵巣癌で亡くなると、ウィントンはフェアマウントで農場を営む姉夫婦に彼を預け、そこで育てられたそうです。 これは作品中にも叔父と叔母に育てられたというセリフがあり、デニスを伴って里帰りをするシーンもあるんですね。
監督はアントン・コービン、前作は 「誰よりも狙われた男」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12289831.html を見ましたがフィリップ最後の主役作品でした。 “コルベイン” という表記もありますが、最近は “コービン” と日本語表記されるようです。
今作品の主役はダブルで、ロバート・パティンソン演じるデニスとの二人なんですね。 しかしそれも納得の展開で、彼の撮った写真こそが、後の彼の存在を知らないファンたちの映画以外の代表的な写真になっていくからですね。
ただ、ジェームズ・ディーンってこういう男だったのかな? という疑問を持つお話でもあります。 若いから、という面もあるんでしょうが、今作では、何かぎらついたところが無く、世間を斜に構えてみている、ちょっと変人ぽい感じがしました。
ただ、家族愛、郷土愛が強く、それは母の死、叔父夫婦に育てられてきたことからの鬱積したものがあるのかな? とも感じました。
たかがフォトエッセイに、あそこまで逡巡するのかな? 短期間だけ切り取った作品なんですが、ちょっと長く感じました。

イメージ 1
主役をつかんだディーン

イメージ 3
ピア・アンジェリと付き合っているが

イメージ 2
なんとか写真を撮り始めるデニス

イメージ 4
デニスはディーンに着いて故郷に

イメージ 5
故郷でのディーン

イメージ 6