1982年作品、テッド・コッチェフ監督、シルヴェスター・スタローン主演。
胡散臭い目で見られ、写真を見せようやく口を開いた女性は、「彼は死んだ。 それは戦争の時の後遺症で病気にかかった。」という事だった。
やむなく近くの街に立ち寄った。 そこで食事をしようと思っただけだったが、だがその街の警察署長ティーズル(ブライアン・ドネイ)に声をかけられる。 親しげな表情の裏に、よそ者を排除しようとする気持ちが見え隠れしていた。 そしてしつこくどこに行くのかと聞いてきて、街を出るなら送っていくと言いパトカーに乗せる。
連れてこられた警察署で、彼は云われなき虐待を受ける。 体を洗ってやると言われ、強烈な放水をかけられる。 そこまでは耐えたのだったが、ランボーが突然反抗し始めたのは、髭を剃られようとした時だった。 ランボーの忍耐は限界に達し、凄まじい殴り合いが始まった。
あっという間に警官を叩きのめし、オートバイを奪って逃走したランボー。 それを追跡するパトカー。 かつて朝鮮戦争の英雄であったティーズルにとってグリーン・ベレー上がりの若僧にコケにされるのはたまらない屈辱だった。
一方警察も1000人を動員し、山狩りを開始した。 そこに、トラウトマン(リチャード・クレナ)という男が現れ、ランボーの意外な過去を告げた。 トラウトマンはグリーン・ベレー時代のランボーの上司で、彼はランボーにどんな状況になっても生き残る特殊な訓練をほどこしているので警官を何人集めても勝ち目はないという…
長い髪の毛、暗い目つき、確かにこんなよそ者が来たら、警察官は警戒をしますよね。 それはそれである程度は仕方がないのですが、どうもアメリカの警察官、保安官はたちが悪い(^^) 弱い者、抵抗をしない者に対して、嵩にかかっていびってくる。
実はランボーはベトナム戦争の英雄という事なんですが、この時点ではなかなかわからないんですね。 “グリーンベレー”=アメリカ陸軍特殊部隊群というのは、物凄い戦闘力、語学を含めあらゆる能力を有している、ある意味戦うマシーンのような存在と言われています。
また、サバイバル術に長け、通常の歩兵200人分の戦闘力と言われているんですね。 だから、田舎の警察官たちが束になってかかってもお話になりませんし、彼が山での野戦に引き込んだのは、もうここで勝負ありなんでしょう。
トラウトマンが現れ、その点を説明をいかにしても、理解不能。 とうとう1対100以上の戦いになっていくんですね。
監督はテッド・コッチェフ、スタローンは脚本参加で、これはディヴィッド・マレルの処女出版小説 『一人だけの軍隊』 という原作があるのを初めて知りました。
今見るとあまり冒頭の虐待シーンは短いんですね。 そこが長い印象をずっと思っていましたが、すぐに戦いになって、見直してみると、いろいろ感じ方が違いました。
さて、このスタローンのもう一つの代表的なシリーズを見て行きたいと思います。
たった一人の戦友を訪ねて来て見たこの町だったが
激しい排他的な扱いを受け
彼の野性に火がついてしまった
追ってきたヘリを撃破
元上官が駆けつけてくる