学校から帰ってきた翔太は、向こう岸の兄を見つけるが、いきなり数人の高校生に襲われていた。 泰良ははたった一人だったが、一人の男に食いついて離れない。そんな時、 近藤和雄（でんでん）が向こうから走って来たので、少年たちは逃げていったが、泰良はまだ一人の少年に足を放さなかった。 近藤は二人の親代わりをしていて面倒を見ていたが、兄のほうは毎日喧嘩に明け暮れていた。
兄弟は、小さな造船所の二階で寝泊りをしている。 しかしある日、兄の泰良が三津浜から姿を消してしまう。 翔太は、なかなか帰ってこない兄のことを案じ、松山の町に友達の健児（北村匠海）たちと遊びに行ったときに見つけようとする。
一方、泰良は松山の路地裏で強そうな相手を見つけては喧嘩を仕掛け、打ちのめされても食い下がっていた。 絡む相手はどれも強そうなやつばかり、いかに泰良が強くてもなかなか勝てそうにない相手だったが、一度仕掛けた相手には勝つまで戦いを挑むのだった。
家を出たときに着ていた作業着のまま、手当たり次第に喧嘩を仕掛ける。 公園では高校生をぶちのめし、自転車を奪い、チンピラに戦いを挑むが、今回はなかなか手強い相手で、ぶちのめされる泰良。
彼は決して武器を使わない。 しかし自転車を取られた高校生の仲間に、北原裕也（菅田将暉）という少年がいた。 彼はそんな泰良に興味を持ち、「おもしろいことしようや」と声をかける。 二人は無差別に通行人に暴行を加え、車を強奪し、乗り合わせていた少女・那奈（小松菜奈）と松山市外へ向かう。 その頃、自分を置いて消えた兄を探しに、将太も市内へとやってきていた…
監督は真利子哲也、長編映画は２作目のようです。 柳楽君といえば「誰も知らない」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10324995.html という彼の映画デビュー作がなんと行っても秀逸ですね。 その後ちょっと停滞期がありましたが、今またノリにノッています。 「HK／変態仮面 アブノーマル・クライシス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14147813.html とは打って変ったすごい役でした。
そして菅田君はもう書ききれないほどの作品に出まくっています。 近作は、「暗殺教室～卒業編～」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14014474.html 「星ガ丘ワンダーランド」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13964363.html 「ピンクとグレー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13910255.html 「ピース オブ ケイク」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13439291.html すごいですね。
そして小松菜奈、「ヒーローマニア-生活-」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14134423.html をこの前見ましたが、「渇き。」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11814612.html が一番印象深い。
物語は、この妙な３人で、四国全体に繰り出していくんですが、裕也と泰良が合流してから、今まで喧嘩だけだったものの質が変わっていくんですね。 強いものに向かっていく泰良と比べて、自分より弱いものを徹底的に殴りかかるどうしようもなく弱いやつ、それが裕也なんですね。 だから残忍さが加わっていきます。
破滅的な結末を迎えるんですが、なかなかステゴロの喧嘩がリアルです。
いなくなった兄を探しに着た翔太
那奈と出会っていく
