anttiorbの映画、映像の世界

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俺はまだ本気出してないだけ

2013年作品、福田雄一監督、堤真一主演。

頭の中で二人の大黒シズオ(堤真一)が言い合っている。 現実に向き合えと言うシズオと、夢に向かって進むべきと言うシズオと。
しかし実際の彼の姿は、朝からサッカーゲームを講じている無気力に見える中年男性・42歳だった。
バツイチの大黒シズオは、高校生の一人娘・鈴子(橋本愛)、父親の志郎(石橋蓮司)と3人暮らし。「本当の自分を見つける」と勢いで会社を辞めてから1ヵ月経つが、何もしようとしない姿に、志郎は毎日怒鳴り散らしている。
何をやりたいのか? それが見つかれば俺は動くと思っているが、それが見つからないと屁理屈ばかりこねているシズオ。
一応彼はファーストキッチンでバイトをしている。 彼のあだ名は“店長”いい歳をしてバイトをしているという馬鹿にされているのだが、もちろん本物の店長(賀来賢人)はずっと年下だが、たまに来ては鋭い目でチェックしている。
ある日、本屋で立ち読みをしていたシズオは突然ひらめき、「俺、マンガ家になるわ」と宣言する。 そして、根拠のない自信をもとに出版社に持ち込みを開始する。
担当は、まだ若い編集者の村上(濱田岳)だったが、彼は原稿を一応は褒めてくれるのだったが、いつも体よく没にされる。 しかし何か彼と話しているとまた書こうという気になって帰ってくる。
バイト先のファーストフード店で、合コンに誘われるが、ギャグは不発で上手くいくはずがない。 さらには鈴子に2万円の借金、何かと理由をつけて 幼馴染の宮田(生瀬勝久)と飲みに行ってしまう。
そんな中、バイト先に金髪の新人・市野沢(山田孝之)がやってくる。 初日からやる気がない彼だったが、喧嘩はやたら強い。 クレームをつけてきたチンピラたちをあっという間に叩きのめしてくれた。
市野沢をシズオは飲みに誘うが、宮田の奢りで自分は泥酔。 シズオを送った市野沢は大黒家に泊まり付き合いが始まるのだった。 はたして彼は漫画家になることができるのだろうか?…

これも原作は青野春秋の漫画作品なんですね。 監督は福田雄一、彼の作品はなにかいろいろ観てしまっています(^^)「薔薇色のブー子」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11688515.html 「女子ーズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13273207.html 「HK 変態仮面」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11279536.html 「コドモ警察」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13044232.html また脚本作品では「高校デビュー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14076527.html など。 まあ肩の凝らない、笑いをベースにした作品、センスが良い時がありますね。
今作は、ある意味堤真一に、ダメ男を徹底的にやってもらっていました。
42歳、バツイチ、しかし美人の娘がいて、厳格?な父親との3人暮らし。しかし行動はただのプータローな大黒シズオ、彼が見つけた道は漫画家、しかしそこで会った編集担当者の村上が、ちょっとある意味酷でしたね。
初めからばっさりやってくれたらお話は別の展開になっていたでしょうが、微妙に彼を持ち上げるんですね。 それは本心なのか、からかっているのか、彼は最後消えてしまいますが、初めからどうでも よかったかもしれません。
しかし、一応彼は新人賞応募の佳作に引っ掛かってしまうんですね。ペンネームは“中村パーソン”確かに味がある作風という気がしてくるところが、何か変な感じになってきます。
親子の関係は二つ画かれている作品、福田監督らしさという点では、ギャグの中に結構しっかりした人間ドラマが潜んでいました。
毛嫌いしていた作品でしたが、意外に面白かった(^^)

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勢いで会社を辞めたシズオ

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バイト以外はサッカーゲーム

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バイト先で知り合った市野沢

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しかし彼はそこを辞め、ホストに

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そして漫画家に

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新しい担当者に

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