“僕”(柄本佑)は函館郊外の書店で働きながら、小さなアパートで失業中の静雄(染谷将太)と共同生活を送っている。 彼は今日はバイトをすっぽかして映画を見ていた。 ばつの悪いことに、店長の島田(萩原聖人)に会ってしまう。 そして一緒にいた同僚の佐知子(石橋静河)に飲みに誘われる。 いったん帰ってからといいながら、寝てしまいすっぽかす“僕”。
次の日、悪びれず言い訳をするが、佐和子はあっさりあきれながら許してくれる。 そして二人は関係を持ってしまうのだった。 しかし彼女は店長の島田とも抜き差しならない関係にあるようだった。
佐知子は毎晩のようにアパートを訪れ、“僕”、佐知子、静雄の3人は夏の間、毎晩のように酒を飲み、クラブへ出かけ、ビリヤードをして遊ぶようになる。 “僕”は佐知子と恋人同士のように振る舞いながら、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出掛けることを勧める。 夏の終わり、静雄はみんなでキャンプに行こうと提案するが、“僕”はその誘いを断る。 ふたりでキャンプに行くことになった静雄と佐知子は次第に気持ちが近づいていく。
“僕”は函館でじっと暑さに耐えていた。3人の幸福な日々も終わりの気配を見せ始める・・・
雰囲気がこのキャストにあっている感じがしました。
監督は三宅唱、作品は 「密使と番人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528373.html が近作です。 「Playback」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528356.html 「やくたたず」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528330.html も特集で見ました。
そして佐和子役で石橋静河、監督作品の 「密使と番人」 にも出演していましたが、大きな話題になったのが 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15101559.html となりますし、朝ドラにも出演しています。
物語は “僕” という名前を明かさない男と、同居している静雄、そして佐和子のお話です。
“僕” は正直少しカスな男なんですね。 適当に生きている、じゃあどうして静雄と一緒に暮らしているのか? それは家賃が半分になるし、気を使わないで楽しいから。 まあ変に利用しようとはしていませんが、お互いほどよい距離は保っている感じです。
ハローワークに行っている静雄ですが、本気で職探しはしていない感じ、そして母親がちょっと難があるようです。
そしてもう一人の佐和子、どうして “僕” が気に入ったのか? おそらく店長との関係が嫌になったからなんでしょうが、不倫と思われていた店長との関係は実はそうではないんですよね。
今作の原作は佐藤泰志、函館3作品 「海炭市叙景」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14448886.html 「そこのみにて光輝く」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11504701.html 「オーバー・フェンス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14448078.html と映画化されていますが、今作も舞台は函館、若い3人の行くへは?
静雄はたまに母と会っている
佐和子と付き合い始める“僕”
そして3人で
つるみ始める
店長の島田