刑事フランク・コナー(アンディ・ガルシア)の息子マシュー(ジョセフ・クロス)は白血病が再発し、もう骨髄移植しか助かる道はない。 しかし、骨髄の適合者がなかなか見つからずに焦りだけが募っていた。 だが、無断で入手したFBIの極秘資料の中に、ついに適合者を発見する。
コナーは意を決してマッケイブを説得する。 しかしマッケイブは自分の終身刑がどうなるわけでもないことに対して、コナーの頼みを拒否するのだった。 しかし、コナーは、息子のマシューを会わせることにした。 始めは鼻にもかけないマッケイブだったが、息子に会ってからは態度を少し変え、やがて図書館の利用と噴煙の許可を条件に承諾するのだ。
そして、いよいよ手術当日。 総合病院の囚人病棟では万全の厳戒態勢が敷かれていたが、マッケイブは手術直前に手術台から抜け出し、そこにいた医師たちや警備の警官たちを火だるまにして逃走し始めた。
それを知ったコナーはマッケイブを必死で追いかける。 手術させるためには彼を生け捕りにしなくてはならない。 だが病院の外ではマッケイブの命を狙った警察のパトカーやヘリコプターが待機している。 少年マシューの命のタイムリミットは刻々と近づいている…
監督はバーベット・シュローダー、「ルームメイト」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/4602985.html を鑑賞していますが、後半の逃亡劇のところの緊張感はなかなかの仕上がりでしたし、今作でもそれは生かされている感じでした。
刑事で父親にアンディ・ガルシア、私が記事にした作品の中では「ブラック・レイン」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2938909.html で、主人公のニックの同僚で、極悪非道の佐藤にやられてしまう役でしたね。
そして今回の頭のいい終身犯にはマイケル・キートン、昨年のオスカーで復活を遂げた?「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12920886.html の記憶が新しいですが、バッドマンシリーズが終わった後の悪役で登場でした。
物語はこの二人の駆け引き、逃亡から逮捕そして手術までの、活劇なんですが、凶悪脱獄犯なんで、普通なら射殺が常識ですね。
しかしほかの警察官が射殺をしようとする寸前に、何とか息子のために射殺を邪魔をするコナー、上司だけは理解をしていますが、ことがここまで大きくなると仕方がない展開になっていきますし、マッケイブは、ギリギリまで逃亡をあきらめません。
再逮捕の追い詰め方は納得の展開でしたが、この作品ラストが面白いんですよね。 一種ホラー作品のような終わり方。 まあある種怪物のような存在になっているマッケイブです。
もう悪役がぴったり合う、マイケル・キートンでした。