anttiorbの映画、映像の世界

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RAFT

2010年作品、三宅伸行監督、筧利夫主演。

作業場で木を切っている男・サトシ(筧利夫)、なにかの材料を作っているようだ。 一方、船に乗りこの島に降り立った少年、省吾(吉岡澪皇)。
サトシは、ドラム缶も一緒に軽トラに積み込み始める。 知り合いの男( 坂田雅彦)には、もうやめたらどうだと諭されるが、彼は聞く耳を持たない。
彼は海岸でイカダを作っているのだった。
そこにさっき島に降り立った少年が近づいてきて、男に近づき作業を手伝おうとする。
ドラム缶を軽トラから降ろすのを手伝い始めるが、トシオは触るなと荒々しく言う。 ふたりの微妙な空気。 彼らはお互いをよく知っているようで、しかし他人のようでもある。
どうしてサトシはいかだを作っているのか? それは3年前の海難事故が原因なのだった…

この作品も若手映画作家育成プロジェクトでの2010年度の作品です。
主役は筧利夫、そして今注目女優の一人松岡茉優も、サトシの娘役で出演しています。 女子高生役でしたね。
イカダ作りをする男と、それを無理矢理に手伝おうとする少年の物語、しかしこのイカダ作りは、この島の島民から嫌がられているんですね。 しかし直接この男に誰も言わない、言えないんですね。
それはある事情があり、この男の心情が解るからなんですね。
三宅監督は、まだ長編作品はあまり手掛けてはいないようですが、いくつかの短編はあるようですね。いろんなコンペではお名前を見ることができます。
登場人物も限られ、30分弱の作品ですが、心模様が短いシチュエーションの中で描かれていて、親、姉の心理描写が良く出ていました。
ラストもイカダの行方が気になるところで終わりますが、監督、是非長編を撮るチャンスができるといいですね。

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