anttiorbの映画、映像の世界

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愛を積むひと

2015年作品、朝原雄三監督、佐藤浩市主演。

篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)の夫婦は、第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、東京下町・蒲田の工場をたたみ、北海道美瑛町に移り住むことを決断した。 かつて外国人が住んでいたという瀟洒な家を手に入れ、良子は野菜作りや家の内装のアレンジなどをしながら日々を満喫していた。
良子は東京の主治医のところへ行って帰ってきたところだった。 篤史は予定より早く帰ってきた良子に驚き、「知らせてくれたら迎えに行ったのに」と言ったが、良子は気にするそぶりもなく朝食を作りはじめる。 主治医の話は変わり無しだという。
次の日、篤史が一人でいるところに男が訪ねてきた。 平間造園の親方(森崎 博之)で、良子に頼まれてきたということだった。 良子が家を囲む石塀作りをお願いしたというのだった。 そこに良子が買い物から帰ってきた。
その夜、良子が言うには、篤史は仕事人間だったせいか、手持ち無沙汰で暇を持て余すばかり、そんな夫を見かねた彼女が彼にさせようというのだった。
一応造園会社から若い男が手伝いに来るということで、篤史は渋々彼女の言うことを聞くのだった。
次の日から、徹(野村周平)という青年が手伝いに来たが、ほとんど口を開かない、そして心も閉ざしたような青年だった。
ある日、二人で町のショッピングモールに買い物に出かけた。 途中良子は具合が悪くなり蹲ってしまう。 しばらくして落ち着いたときに、ふと2階を見ると徹がいた。 若い女性と一緒で、家に手伝いに来る時と別人の表情をしていた。
別の日、二人はやっとチケットをとれたコンサートを身による札幌に出かけることになった。 しかしその日、二人の家に空き巣が入ったのだった。 2人が留守なのを知って来たらしい。
しかし帰るはずのない、良子が帰って来てしまった。 賊の二人は良子を突き飛ばし逃げだしたが、良子は頭を打って気を失ってしまう。
そして彼女は足のねん挫と、様子を見てしばらく入院することになった。
良子は、その病院で医師から衝撃的なことを言われる。 今度発作が起きたら命が危ない、治癒するためには心臓移植しかないというのだったが、篤史には自分の口から言うと言い、医師には口止めするのだった。
そして家には、 徹と彼女の上田紗英(杉咲花)が来て、いろいろ世話をしてくれるのだった。 しかしある日・・・

題名の“愛を積む”とはどういうことなのか?そんなことが気になる題名でした。
舞台になったのは、北海道の大自然がすぐそこにある雄大な景色のところですね。 周りにはご近所さんなんかないところ、買い物も大変でしょう。
どうしてここに二人は来たのか? それは良子の希望でした。 
彼女の病は結構重いんですね。 それは今までの心労から来るものでしたが、会社一筋の現場の人間の夫が向上を手放さなくてはならないことになったことに、彼女なりに気遣っていたんでしょうね。
これは再生の物語でした。 もう余命いくばくもない自分の最期の望みは、夫の篤史、娘の聡子、そしてそこに関わってきた徹、さらにはほかの関わりあった家族さえも変えていく、それは自分が亡くなってからもでした。
人間はいつ死ぬかわからない、でもある程度病気の宣告をされると、その準備に入るものなんでしょうかね?
実は彼女はこの後、色々手紙を残して行くんですね。 それもいろんな場所に。 まるでこの後のことを予知していたかのように。 まあそれだけ夫の事を愛し、心配だったんでしょうね。
これだけ大事に思ってもらえると、夫は幸せですね。
北海道が舞台なんでチームNACSの森崎君が登場します。 これもちょっといいですね。
心のそこがジンワリする作品でした。

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ここ北海道の自然に浸っている二人

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しかし彼女は1人の時に手紙を

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彼女は思い病だった、石塀を作ることが願い

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徹と紗英

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紗英の両親

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娘の聡子と、二人の間には

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