anttiorbの映画、映像の世界

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サンドラの小さな家

2021年作品、フィリダ・ロイド監督、クレア・ダン ハリエット・ウォルター コンリース・ヒル イアン・ロイド・アンダーソン出演。


シングルマザーのサンドラ(クレア・ダン)は、虐待をする夫のもとから2人の幼い娘と共に逃げ出したが、公営住宅には長い順番待ち、ホテルでの仮住まいの生活から抜け出せない。
ある日、娘の寝る前のベッドサイドストーリーからヒントを得て、手頃な家を自分で建てようというアイデアを思いつく。 土地、資金、人材……足りないものだらけで途方に暮れていたサンドラだったが、土地と資金の提供を申し出てくれた雇い主のペギー(ハリエット・ウォルター)、偶然出会った建設業者のエイド(コンリース・ヒル)、仕事仲間やその友人たち。 少しずつ仲間を増やし、一軒の小さな家を作っていく。しかし、束縛の強い元夫の妨害にあい…。
サンドラは自分の人生を再建することができるのだろうか?


題名からはほのぼの系かと思いましたが、実にリアルでエグい作品でした。
監督はフィリダ・ロイド、「マンマ・ミーア!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15654272 の監督で、続編では製作総指揮でしたね。
主演はクレア・ダン、アイルランドの女優さんで、今作は彼女の原案、脚本で主役を演じています、
ハリエット・ウォルターは、「ベロニカとの記憶」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15379304 に出演していました。


物語は夫の激しいDVで二人の娘を連れ離婚したシングルマザーのお話です。 しかしなかなか新しい住居に入れず、ホテル暮らしをし、仕事を掛け持ちをして娘を養っています。 週末には夫の実家に娘を預けるのが決まっています。 元夫はよりを戻そうと言い寄ってきますが、その度に激しい暴力の記憶が甦ります。
サンドラの望みは安全に暮らせる親子三人の空間ですが、公営住宅は長蛇の列で順番が回ってくるのが気が遠くなるほど。 そんな時、自分で家を建てることを思いつきます。 まずは土地を何とかしようと市役所に掛け合いますが、なかなかうまくいきません。 しかしそんな彼女の事情を知ったペギーが土地と資金を助けてくれることに。 ペギーは医者なんですが腰を悪くして身の回りの面倒を見る為に彼女が通っていた雇い主で、サンドラの母もペギーの世話をしていました。 そして協力してくれる人間を少しずつ見つけ、家を作り始めるのですが。


今作は冒頭の激しい夫の暴力が衝撃的ですね。 後でわかるんですが、この夫の家系は暴力性のある男性が続いているようで、一種の病的な感じがします。 最後にもう一回衝撃的な場面が来ますが、でもこの母と娘二人の三人はこの後きっと幸せになっていくだろう薄日がさしていきます。


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すぐ切れる元夫

 

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可愛い二人の娘を

 

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彼女たちのためにも

 

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ペギーの世話をしているサンドラ

 

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彼女から土地と資金の援助の申し出が

 

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そして仲間を集め

 

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