anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ジャスティス

2002年作品、グレゴリー・ホブリット監督、ブルース・ウィリスコリン・ファレル出演。

1944年12月16日、ベルギー、上院議員を父に持つハート中尉(コリン・ファレル)は、最前線に出た経験がなく、デスクワークばかりの日々だった。 大尉が師団に戻るので、誰か運転手を手配しろと言われ、彼が自分で送ると言い出す。 しかしこれが彼の運命を変えることになる。
連合軍の爆撃は、激しくドイツを追いこんでいた。 外は雪深くなっていて、ハートは大尉に雪を除雪したらというが、地雷があるのでそれはできないと言われ、現場経験のなさを思い知る。
その日は静かだった。 途中MPの検問があった。 サンヴィースに行く道は逆だと言われ、ちょっとおかしいと思う二人。 その時、いきなり大尉が頭を撃たれ即死した。 ナチが化けていたのだった。 荷台にあった箱を調べている間に、ハートは車を発進させその場から逃げ出したが、斜面を走り木にぶつかり彼は投げ出される。
そこは激しい戦闘があったであろう場所で、無数の兵士の死体があった。
ハートはすぐさまナチに拘束され、厳しい尋問を受けることになる。 名前を聞かれ、認識番号を言わされる。 そして彼は燃料庫の場所を聞かれるのだった。 地図を出され、指をさせと強要される。
極寒の中裸にされ、そして彼は捕虜輸送車に乗せられ移動される。 中尉ということで気を使ってくれる兵もいたが、どこに連れて行かれるのか、これからどうなるのか、そして彼は捕まったことを知られたくなかった。
そこに爆撃機が来た、連合軍の機だが、雪で捕虜が乗っているかが見えないらしい。 一人が脱出し、打たれながらドアを開け捕虜たちは、人文字を作り、捕虜ということを示すと、爆撃機は去っていった。
そこから彼らは徒歩で収容所へ送られる。
そこでのアメリカ兵たちのリーダー的存在は、ナチスからも一目置かれるマクナマラ大佐(ブルース・ウィリス)だった。 初めに彼に呼ばれ、何日拘束されたのかを聞かれ、何か話したかを質問される。
ハートは何も言っていないというが、彼があてがわれた兵舎は27号だった。そこは士官用ではなく、一般の兵士の兵舎だった。
大佐は何を考えて彼を27兵舎に入れたのか?それはある計画があったのだった・・・

13年前の作品ですが、ブルースが若いのと、コリン・ファレルのボンボン役が当時は嵌ってますね。
ちょっとした不運で、収容所に入ることになってしまったハート中佐、一歩間違えば、命を落としていたことを考えれば、彼は幸運だったはずですが、それによって戦争の恐ろしさ、生き残るために現場兵士の生き様は、そして捕まった連合軍兵士は何をしていくのか?
この設定は、ちょっと過去に見た「大脱走http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10109399.html によく似ていますね。 大脱走は、厳しいシーンもありますが、基本脱走という執念を、励ましながらやり遂げる、そんな希望的な作品の一面もありましたが、この作品は、マクナマラ大佐のちょっとした精神的な面がありそれが作品自体をダークにしていました。
ただ、共通することは、ある目的を持って捕虜となった兵士たちをまとめているということです。
目的とは、ナチへの徹底抵抗、これにつきますが、その為ナチ側の指揮官とある意味五分に渡り合える、力も必要なんですね。
また大戦末期という設定も似ており、ナチ側もある程度厭世的なところがあり、哀愁が漂っているところが良いですね。
基本戦争を描いた作品なんですが、中盤以降は人種差別というテーマも扱っており、いろいろ見どころがある作品でした。

イメージ 1
収容所に来たハートにマクナマラ

イメージ 2
所長と渡り合うマクナマラ

イメージ 3
しかしここでは、れっきとした階級の壁と

イメージ 4
裏があった

イメージ 5
更にある計画が

イメージ 6