anttiorbの映画、映像の世界

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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア


カリスマ外科医のスティーブン(コリン・ファレル)。 彼のところに頻繁に出入りしている少年・マーティン(バリー・コーガン)。 スティーブンは、彼に対して腕時計を上げたり、手厚い態度を示していた。
ティーブンは、妻のアナ(ニコール・キッドマン)と、長女のキム(ラフィー・キャシディ)、弟のボブ(サニー・スリッチ)と4人暮らしで、豪邸に住んでいるセレブだった。
マーティンはスティーブンの病院にまでいきなり来てしまう。 前もって連絡をしてくれないと困ると言いながら、同僚の医師には、元患者で、医学に興味を持っていて将来医師志望の少年だと言う。
マーティンは御礼をしたいから家に来てほしいと言いはじめる。 彼はそれとなく断るのだったが。 ただ、家に招待をするという話をすると、しっかり二人の子供に、お土産を持って来る律義さを持っているマーティンだった。
アナの受けもよく、キムとボブともすんなり溶け込み、特にキムは彼に興味が湧いている感じだった。
呼ぶ際に、アナにはマーティンの素性を話すスティーブンだった。 実は彼の父親はスティーブンが手術を担当したのだが、手術台で死んでしまっていた。 責任を感じているのか? それとも何か後ろめたさがあるのか? 少し過剰なスティーブンの態度だった。
そしてとうとう強い口調で、家に来るように誘うマーティン、仕方なく夕食に招かれるスティーブン、そこには夫を亡くした母(アリシア・シルヴァーストーン)もおり、3人で夕食を取り、映画でも観ようと言いはじめるマーティン。 彼はほどなく眠いと言って寝室に、二人っきりになるスティーブンと母。 誘惑を振りほどき家に帰っていくスティーブンだった。
しかし、マーティンが徐々に不適切な言動をとるようになったことから、スティーブンはマーティンと距離を置こうとする。
そんなある日のこと、スティーブンの息子ボブが突然歩けなくなってしまうのだった…

これはホラーなんでしょうね。 不気味な雰囲気の漂う緊張感のある作品でした。
監督はヨルゴス・ランティモス、前作を私は見逃しています。
妻のアナ役は ニコール・キッドマン、彼女も同じ作品で、連続競演ですね。

物語は、優雅な暮らしをしているスティーブンの家庭に起こる不気味な現象のお話ですね。 なに不自由ない生活を送っていた家族にまず起こったのは長男ボブの下半身が効かなくなる現象でした。 しかしこれは実はマーティンが予言をしていたんですね。
今まで何かと一見親密に接していたスティーブンですが、母親と肉体関係をさせようと仕組んだり、何か気持ちの悪い要求をしてきたり、粘着質で、目が笑っていない不気味な存在のマーティン、しかしスティーブンは彼を突き放すことができないでいるんですね。
何らかの過失をやはり抱えている心臓外科医、それがスティーブンです。
そしてとうとう早口で、これから起こることを予言していくマーティン、恐ろしくなったスティーブンは、マーティンと交流を遮断しますが、アナは何かしら彼が隠していることを突き止めようとしていきますが、異常はまずボブに、そしてとうとうキムにも起こっていきます。
ここで面白いのは、アナは “私は関係ない!”とマーティンに言い切るところですね。 夫婦の営みも画かれていますが、何かここもちょっと変な表現になっています。 型通りのSEX、心はどこかに行っているようなそんな描写に感じますが。
何か歯止めが効くことなのか? どうしようもない絶望感漂うラストも一層不気味でしたが。

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カリスマ医師のスティーブン

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マーティンを気にかけている

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マーティンは謎の予言をする

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ボブに異変が

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次に来るのは誰なのか?

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