マサルは、昔通りのやり方で、しのぎを回収しに行くのだが、なかなか時代は変わっていた。
一方のシンジは、最近ボクシングにかける情熱を失い、格上の選手にばかり当てられ、負けが続いていた。 元新人王の肩書きでそこそこ強いシンジは、ジムの沢田会長(ベンガル)の金儲けの噛ませ犬にされていた。そして彼はボクシングを辞める決心をする。
一方シンジは徐々に活気を取り戻し、試合内容も上がってきた。そしてある日、日本ランカーに勝つ金星を挙げる。
二人の運命が再び動き始めた・・・
前作から10年後の設定の今回の「~再会の時」ですが、主役のふたりは前作とはうって変わり、すっきり方の俳優起用でしたね。
平岡祐太は、ボクシングをしっかりするために3か月ものトレーニングをして撮影に臨んだそうで、絞った体、そして実際の試合のシーンはあまり違和感のない感じでした。 そして、リング場にカメラを入れない撮り方なので、試合中継のような感じを出していました。
監督は、北野監督の元、助監督を多くやってきたし清水浩、若い跳ねっ返りの時代から、現代ヤクザの世界と、人生のリターンマッチを描いた、“もう一度青春作品”に仕上げていました。
北野監督のゴツゴツした感じは失せ、すっきり見やすい作品に仕上がっていますが、設定だけを取り入れた全く別作品としてみれば、なかなか味わいがある話でしたね。