anttiorbの映画、映像の世界

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琥珀色のキラキラ

2009年作品、中野量太監督、松原菜野花尾野真千子滝藤賢一小市慢太郎出演。

アイザワリョウコ(松原菜野花)は検尿を忘れてしまった。 結構恥ずかしく担任教師にいじられてしまった。 罰としてみんなの検尿を保健室まで持っていくことになってしまう。
友達のアカネは、ちょっと苛められっこだったが、結構ウマが合うのだったし、検尿を忘れたことを慰めてくれる。
家に帰ると父(小市慢太郎)がいたが、その隣に彼女のミチコ(尾野真千子)がいた。 母はもう亡くなっているのだが、父の彼女で、関西弁の気の良い女性だった。リョウコも気に入っているが、ミチコが来ると必ず仏壇の扉を閉めるリョウコだった。
ミチコは料理上手、純喫茶をやっているので、手馴れているのだ。
二人は結婚したいようだが、リョウコがいるのでなかなか踏ん切りがつかない感じだった。
しかし次の日慌ただしく出かけるリョウコ、うっかり検尿を忘れてしまう。 そこで父は、ささっと自分の尿を取りリョウコに渡すのだった。 なんか気まずいリョウコだった。
父は植木職人だったが、最近腰が痛い。
そんな時、リョウコは、再検査を教師に言われるのだった。 そして、アカネから糖尿病の話を聞くのだった…

この作品、31分の短編なんですが、良作です!
短い作品なんですが、ぎっしり詰まっている作品なんですね。 父と娘、そこに父の再婚、そして病気の不安、様々な人間模様をコンパクトにまとめられていて、結構泣けるんですね。
まだ完全な長編を撮っていない中野監督ですが、今までの中編、短編を見たくなる監督でしたね。
キャストも、しっかり演技のできる尾野真千子小市慢太郎宇野祥平が参加していますし、松原菜野花という子役出身の演技のできる女の子も起用していて、見どころもしっかりありました。
何気ない検尿のごまかしから始まる結構切ない話、そしてなんといってもラストの意外性。
なかなかの上手い作りですね。 監督の妙が見れる作品です。
中野監督、長編を撮らせたいですね。これはお勧め作品ですね。

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リョウコが検尿を忘れたことから

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父とミチコ、二人は良い関係だった

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しかし父の尿が再検査となりリョウコはある事件を

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体を張ってリョウコを守るミチコ

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そして疲れ切って3人で

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このDVDに収録されているんですね