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千夜、一夜

2022年作品、久保田直監督、田中裕子 尾野真千子 安藤政信 白石加代子 平泉成 小倉久寛 ダンカン出演。

北の離島の美しい港町。登美⼦(田中裕子)の夫・諭(阿部進之介)が突然姿を消してから30年の時が経った。 彼はなぜいなくなったのか。⽣きているのかどうか、それすらわからない。 漁師の春男(ダンカン)が登美⼦に想いを寄せ続けるも、彼⼥は愛する⼈とのささやかな思い出を抱きしめながら、その帰りをずっと待っている。 そんな登美⼦のもとに、2年前に失踪した夫を探す奈美(尾野真千子)が現れる。 「理由が欲しいんです。 彼がいなくなった理由。 自分の中で何か決着がつけられればって」彼⼥は前に進むために、夫が「いなくなった理由」を探していた。

奈美が登美子に問いかける。「悲しくないですか?待ってるのって」「帰ってこない理由なんかないと思ってたけど、帰ってくる理由もないのかもしれない」と登美子。 しばらくして、奈美は新しい恋人ができたため、夫・洋司(安藤政信)と離婚したいという。 そんなある⽇、登美⼦は街中で偶然、失踪した洋司を⾒かけて。

監督は久保田直、2014年の劇場デビュー作は見逃していますね。
登美子役が田中裕子、「おらおらでひとりいぐも」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/11/14/060000 に出演していました。
尾野真千子は、「こちらあみ子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/09/08/060000 に出演していました。

田中裕子主演のこの作品、“失踪“がテーマですが、彼女の夫の場合は、あの国の拉致の疑いが強いようですが、2年前に失踪した奈美の夫は、時代的に拉致とは思えない感じでしたね。 でもあの国からの脱北者が、たまに現れることで、まだその疑いは0ではないということがリアルで、ただの家出から、被害者になるパターンもあり、残された人間の気持ちに沿ったお話、なかなか心理的描写が色濃い作品でした。