anttiorbの映画、映像の世界

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味園ユニバース

2015年作品、山下敦弘監督、渋谷すばる二階堂ふみ出演。

男(渋谷すばる)が出所してきた。「面会人がいないお前は、私服の差し入れが無かったから、俺が洗っておいた。もう二度と洗濯はさせないでくれ」そう言われ彼は出てきた。
一応彼は迎えの車が来ていた。 ショウ(松澤匠)の運転で、横にタクヤ川原克己)が乗っていた。 タクヤはしきりに男を労っているようだった。 そして落ち着いたら顔を出せと言い車から降ろした。
男は商店に入り、おもちゃのピストル、ビール、たばこを買って店を出たとたん、男は走ってきた車に乗せられ、少し行ったところで捨てられ、頭をバットで殴られ意識が飛んだ。
ホームレス(康すおん)の男が彼から衣類をはぎ取っていたところで彼は気がついた。 靴は取られないで済んだ。 ふらふらと男が歩いて行った先の公園で、バンドが演奏していた。 男は裏から入ってくると、ボーカルからマイクを奪いいきなり歌いだした。
♪あのころは、二人とも、なぜかしら、世間には♪ そして1番を唄い切ったところで男は意識を失った。
バンドのマネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は、自分の家に連れて行き、友達で医者のマキコ(鈴木紗理奈)を呼んで看てもらったが、一応精密検査をしてもらった方がいいと言い、病院を紹介される。
無料で見てくれた医師からは、逆行性健忘症と診断され、頭を殴られた以前のことをショックで忘れてしまっていると診断された。 ただ脳内に出血もなく骨も大丈夫なので、しばらく様子を見ると言われる。
カスミは店に置き手伝わせ、彼の面倒を見ることになってしまう。
彼女はスタジオ経営をしながら、“赤犬”というバンドのマネージャーをしていた。 次のライブの打ち合わせをするため店にメンバーが集まってくるが、ボーカルが事故に遭い、唄えなくなってしまった。 そして白羽の矢が立ったのが通称“ポチ男”と名づけられた記憶喪失の男だった。
始めはカラオケを聞いているだけだったが、彼は突然歌いだすと、初めて聞いただろう歌を完璧に歌いだすのだった。 ボーカルとして際立った才能を持っているポチ男だった。 いったい彼は誰で、どんな過去を持っているのだろうか?・・・

味園ユニバース”は本当にあるみたいですね。 味園という地域はあるんでしょうか? さすがに大阪の地理はそこまでわかりません(^^)
渋谷すばるは良い声ですね。 関ジャニ∞はジャニーズでは好きな方ですが、ここのメンバーまではよくわからないんです。 でも彼は「エイトレンジャー」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11968431.html 「エイトレンジャー2」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11972650.html ではレッドを演じ、一番個性的な役でした。
今回はさっぱりと単髪で、“狂犬”キャラでしたね。 なかなか良かったですし、二階堂ふみとのコンビなんでちょっと期待していました。
物語は結構単純ですが、彼の過去を探索していくところ、そして彼の小気味よい歌、そして意外に良いのは、おじさんバンドメンバーですね。
赤犬”というバンドなんですが、基本はムード歌謡、しかし何でもできるんでしょうね。 渋谷すばるは「ココロオドレバ」は軽快でノリが良くエンドテーマの「記憶」はバラードで謳いあげています。
ただちょっと渋谷すばるに押され気味で、二階堂ふみがちょっと地味でしたね。 山下監督は若い女優、俳優、アイドルの扱いが上手いと思っているんですが、もっと抉った演技を求めても良かったのでは?
でもなかなか期待通りの良い作品でした。

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記憶を失った“ポチ男”

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カスミはマキコに看てもらう

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赤犬反省会

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ボーカルが怪我をしたので、ポチ男に歌わせてみると

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