anttiorbの映画、映像の世界

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ジョーカー・ゲーム

2015年作品、入江悠監督、亀梨和也主演。

第二次世界大戦前夜。帝国陸軍の兵士は豪雨の中、激しい訓練に明け暮れていた。 しかし高熱を出して、苦しむ同僚を助けていた兵士・(亀梨和也)に上官は激しくあたり、立てない同僚をいたぶり始めた。 かっとなった兵士は、気がつくと上官を殺していた。
上官の命令は絶対の軍の規律を犯しただけでなく、上官を殺してしまったその兵士に下った裁きは“死刑”、覚悟を決め目隠しを取り、いざ銃声が聞こえるかと思ったその時、杖を突いた謎の男・結城(伊勢谷友介)から救いの手を差し伸べられる。 だがその交換条件は、結城が設立した秘密組織“D機関”の一員としてスパイになることだった。
さっそくD機関に来たその男を 待っていたのは、結城と神永(小澤征悦)の二人、ここは表向きは民間会社を装っているが、れっきとしたスパイ養成のビルだった。 そして彼はすぐに同じような者たちのいる、スパイ養成の部屋に連れて行かれた。
そこには多くの男たちがいた、しかしカードをしていたり、たばこを吸っていたり、かなり奔放な感じだった。 軍人出身は彼だけ、みんな民間人というのだが、早速彼はいろいろ試された。 しかし抜群の記憶力、運動神経、洞察力、彼はすぐに力を発揮した。
三好(小出恵介)という男は、なにかと彼とぶつかり、ある日とうとう一触即発となってしまった。 そして三好はなんと銃を取りだし撃ってしまう。
そこに現れたのは、結城だった。 スパイのモットーは“死ぬな、殺すな”だという結城だが、この事件は言語道断といい、三好はここを追われる。
しかし彼は三好にねぎらいの言葉をかけるが、それを聞いた三好は「その優しさが命取りになるかも」と言い残して去っていく 。
D機関は帝国陸軍から目を付けられていた。 姑息な組織と罵られていたが、世界を揺るがしかねない機密文書“ブラックノート”奪取の極秘ミッションを命令される。 しかし陸軍も独自で、同じ目的で動くとされている。
そして彼にも“嘉藤次郎”という名が与えられ、国際都市“魔の都”に派遣されるのであった…

一見舞台設定から、現実にあったような感覚で、描かれているこの作品、完全フィクションということになっています。
もちろんそうでしょうね。 もしこんな組織があったら、日本は先の戦争で負けていなかったかもしれません(^^)
ラストにそんなセリフも入っていて、現代で重要視されている情報戦、もし当時にそんな組織があったら戦局は変わっていたかもしれませんね。
今回盗みだす、ブラックノートは新型爆弾の設計図らしいのですが、時代からしたら原爆のような印象を受けます。 そこも触れられてはいませんが。
入江監督と言えば、「SR サイタマノラッパーhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8306754.html シリーズですが、こういう作品は意外でしたね。
日本は、なかなかこの手の分野が弱く、情報戦が苦手で、現在もこういう期間はないとされています。 アメリカ=CIA、イギリス=MI6、と各国名うての捜査機関、スパイ行為をするセクションがありますが、我が国は逆になされるがまま、本当にスパイ天国であり、スパイ防止法もない国ですからね。
作品としては、あの時代にこんな組織があったらなあ・・・という感じで作られていますが、お話としては“ルパン3世”みたいでしたね。
深キョンがあるキャラのようで、なかなか良かったです。 彼女がいなかったらちょっと物足りなくなったところでした。
もし続編を作ったら、絶対彼女を外さないでほしいと思いました。

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D機関の創始者・結城

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訓練の一つ、目隠しで銃を解体、組み立て

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三好、機関を追われるが…

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謎の女・リン

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しかし彼女は捕まってしまう

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