2013年作品、フレデリック・ボンド監督、シャイア・ラブーフ、エヴァン・レイチェル・ウッド出演。
1人で風呂に入り、反応のないチャーリー(シャイア・ラブーフ)に、義父・グリーンが声をかける。
二人が向かった先は病院だった。 そこに口から管を入れられ寝ていたのは母だった。 もう死期が迫っている。 医師からは延命治療を続けるかどうかを、迫られていた。 手動にするか? それはもう楽にしてあげようということだった。
義父は決断し、母の口から管が取り除かれた。 そして心拍数が弱っていく母。
その時、チャーリーには母の口から何かが出て行くのが見えた。 小さい光る天使のようなものが彼には見えた。
廊下で蹲っていると、そばに寄って来たのは母だった。 チャーリーは母がお別れを言いに来たと悟った。 しばらく母と会話さえできなかったが、母は言う。 「薬をやったの?」 「私は善いママになれなかった」 「自分のことで精いっぱいだった。」
彼は元カノのところへ行く、母の死を告げ、別れを言う。 別れたとはいえ元カノのアシュリーは彼を気遣い優しくお別れを言ってくれる。
彼はすぐに飛行機に乗るが、横のオジサンがもたれかかってきた。 彼はビクトルといい、シカゴカブスの試合を見に来ていたという。 始めは面倒に思えたが、だんだん彼が色々話しかけてきたので、チャーリーも気を許し、話し込みそしてビクトルはシャンパンまで頼んでくれた。
少し酔って寝込んだ二人だが、またビクトルがもたれかかってきた。 しかし今度は様子が変だった。 彼は亡くなっていたのだった。 チャーリーは席を変えてほしいと乗務員に言うのだが、満席なので我慢してくれという。
次の瞬間、ビクトルの声が聞こえた。 母の時と一緒だ。 彼は娘にお土産を渡してほしいというのだ。
娘の名前は、娘ガブリエラ(エヴァン・レイチェル・ウッド)。 空港で、娘に会え、彼女を慰めるのだが、チャーリーは彼女を見て一目で惚れこんでしまうのだった。 ブカレストで彼は何を掴めるのだろうか?・・・
不思議な作品? オカルト? 基本恋愛作品なんですが、結構バイオレンスな部分も多く、ちょっとしたサスペンスも交じっています。
人生の目的が見いだせず、悶々としていたチャーリーに追い打ちをかけるように母の死が襲ってきます。 しかし最愛の母が死んでもチャーリーに伝えたかったことがあるならこんな現象は起こりえるかもしれませんね。 そして、さらに飛行機で知り合ったビクトルまでも、死んでから彼の背中を押します。
相手役のエヴァン・レイチェル・ウッドはエキゾチックな目が印象的なんですが、チェリストの彼女に何かわけがありそうな感じが上手く出ていました。 そして恐ーい役のナイジェル(マッツ・ミケルセン)が登場するところから、バイオレンス要素も加わってきます。
冒頭のシーンは悲劇を予感させますが、ラストはちょっと淡く作ってあります。
結構面白かったサスペンスラブストーリでした。
物語はここから始まる