anttiorbの映画、映像の世界

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東京公園

2011年作品、青山真治監督、三浦春馬主演。
 
歯科医の初島(高橋洋)は外出をした。 何か気になっていることがあるようだ。
東京の公園を訪れては家族写真を撮り続けている大学生の光司(三浦春馬)、一応被写体になる人の了解を取って撮影する彼。 
そんな時、ある若い母親がベビーカーを押してきた。 思わずそのまま写真を撮ってしまう。 その時、後ろから声をかけてきたのが、初島だった。
彼は勝手に撮影するな、近いうちに連絡すると言って去ってしまった。 彼が写真に興味を持ったのは、幼い頃に亡くした母親の影響だった。 そして彼はカメラマンを目指していた。
部屋に帰ると、男がいた。 親友で同居人のヒロ(染谷将太)が来ていた? 彼は帰りにDVDを借りてきてくれという。 泣ける映画、ホラーはダメ。
光司のバイト先は、ゲイのマスター(宇梶剛士)が営むカフェバー、そこには幼なじみの富永(榮倉奈々)がいた。彼女はホラーのDVDばっかり見ている。 これこそ私の宗教映画という彼女だった。
次の日初島に呼び出された光司は、あることを頼まれた。 名刺をもらい、「いつも娘を連れてあちこちの公園を散歩している彼女を尾行して、写真を撮って欲しい」 という突然の依頼だった。 訳は聞かない約束だ。
光司は綺麗な女性という印象を持っていたが、尾行に抵抗はあった。 しかし、場所はメールで初島が教えてくれる。 報酬ももらえる。 1回2万という条件だった。 デジカメ代もくれた。
帰ると、ヒロのデジカメを借りる光司、そして今回の一連の話をするのだ。 デジカメ代・5万は返すらしかった。
カフェバーには光司の義理の姉・美咲(小西真奈美)も足しげく通ってくる。 そこに富永もやってきて、親の再婚で兄弟になった光司と美咲を楽しそうに眺めながら、今日も酒を片手に大好きなゾンビ映画のことを語るのだった。
そしていよいよにわか探偵を始める光司なのだが…
 
ここに出てくるヒロがまず初めにキーマンなんですね。 売れっ子の染谷将太、今回は意外な役でした。
宇梶さんのゲイマスターも味わいがありました。 
ここまでの展開で、いろんな種まきがしてあり、それがだんだん解き明かされていく。 ホンワリとしているんですが、人それぞれ自分は越えられない心の問題を、超えるきっかけを探していて、それがどんなタイミングで来 るのか? 誰がヒントをくれるのか? ちょっと甘酸っぱい作品でした。
そもそも光司がなぜ、無断で母親の写真を撮ってしまったのか? そこがすべての出発点なんですね。
悲しくもあり、温かくもあるいい作品でした。
 
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公園で写真を撮りまくる光司、そしてある女性を無断で撮ってしまった
 
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幼馴染の富永美優、でも彼女は…
 
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両親の再婚で姉弟になった二人
 
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光司の被写体の彼女、いったい彼女は誰なのか?
 
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