anttiorbの映画、映像の世界

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マイ・フェア・レディ

 
上流階級の人たちのパーティーが終わったようだ、迎えの馬車が次々と入っていく。 外は雨、いきなりの雨に小走りで家路に急ぐ者たちも多い。
そこへ通りかかった花売り娘のイライザ(オードリー・ヘップバーン)は、母・アインスフド=ヒル夫人(イソベル・エルソム)の言いつけで車を止めようとしたフレディ・アインスフド=ヒル(ジェレミー・ブレット)とぶつかって、商品の花をまき散らしてしまった。
「お宅の息子に大事な商品を台無しにされてしまったよ」 そう毒づくイライザ、「知らん顔をするのかい!」 下町生まれの粗野で下品な言葉遣いの彼女を相手にしない夫人だが、通りかかった紳士は彼女に小銭を渡そうとする。
そんな彼女の言葉を書き取っている男がいた。 気持ちが悪い彼女は、そこらに当たりはじめた。 捕まると思ったらしい。 しかしその男は警官ではなかった。
男は彼女の言葉を記号化して書き取っていた。 でも皆彼を刑事と思っている。 捕まると思って取り乱すイライザ。 男は皮肉屋で、あまり性格が良さそうではない。 でもその男はしゃべり方から、出身地は? 今までいたところは? そんなことを当ててしまう。 男は音声学で当てているという。 わめくイライザに男は、不快な音を発するなときつく言う。 話す権利さえないとまで言うのだった。
その男は言語学者のヒギンス博士(レックス・ハリソン)というのだった。 そしてたまたま彼の事を探していたヒュー・ピカリング大佐(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)とそこで出会い意気投合、二人に毒づくイライザだが、帰りしなに結構恵んでもらえた。
イライザの父親ドゥリットル(スタンレー・ハロウェイ)は飲んだくれの男で、飲み友達といつもつるんでいた。 娘を見つけて金をせびるが、父の事が嫌いなイライザは相手にしない。 でも少しだけ都合してあげるのだった。
イライザは、ヒギンスの言っていた言葉を思い出し、彼の家を訪ねていく。 
ヒギンスの家にはピカリング大佐も一緒だった。 そして二人はイライザを住まわせ、言葉を変えることにするのだった。 それは彼女にとって大変なことだったが、彼女は初めは気がつかなかった…
 
元々はミュージカルでしたが、その映画化でした。 ミュージカル映画としての作りですが、セリフの多い作りとなっています。
オードリー・ヘプバーンも歌うシーンはありますが、それよりも訛りを治すことが前半のハイライトなんで、あまり歌うシーンは多くありません。
それにセリフの多いヒギンス役のレックス・ハリソンは歌わないんですね。 韻を踏むだけで、メロディーが無く、正直聞き辛く感じてしまいました。
なぜ歌わないのか? それが気になってしまうほど、何かメロディーが無いとただがなっているように聞こえてしまいます。
この作品は初見なんでしたが、ミュージカルのつもりで見ていたのでちょっとがっかりでした。
オードリーも可愛さよりもガサツな女、田舎娘の部分が多すぎ、もっとかわいい作品がいいですね。
後年、この作品をベースにした 「プリティ・ウーマン」 が作られましたが、作りとしては見やすくなったのではと思います。 私にはちょっと合わない作品でした。

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雨上がりの劇場前、花売りの彼女

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この父にこの娘、似た者同士

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そして徹底的に話し方を変えられる

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そしてだんだん変えられていく

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そして上流界にデビューする

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