anttiorbの映画、映像の世界

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MONSTERZ モンスターズ

2014年作品、中田秀夫監督、藤原竜也山田孝之石原さとみ出演。
 
1993年、土砂降りの中、足を引きずりながら歩く少年(佐藤詩音)とその母親(木村多江)。 やっとのことで家に帰った二人だが、なぜか少年は目隠しをされている。
母が少年に言う、外に出てはいけない、そしてこれを読んでいなさい。 渡された本は漫画の「AKIRA」、そこに男が入ってきた。 ものすごい形相の男は父(三浦誠己)だった。
どうやらここは父から逃げてきた家だったようだ。 息子のことを嫌っているようで、息子のことを化物といい、母を連れて行こうとする。
雨の中母と父がもみ合い外へ出て行く。 少年は目隠しを外し、父を見つめる。 と、少年の目の色が変化し、父が後ずさ りを始め、最後に自ら頭をつかみ、顔を真逆に曲げ絶命してしまった。
 
ある孤独な男(藤原竜也)には、視界に入っている人間を意のままに操る能力があった。 男は銀行から人を操り、現金を奪うと、足を引きずりながら家に帰るのだった。
途中フリマの会場で、漫画「AKIRA」を読み、動くときは周りの人間の動きを止め、自分の存在を隠すように帰り始めたその時、みんなが静止している中、一人何事もなかったように荷物を運んでいる男を発見した。
彼は田中終一(山田孝之)という、一見ごく普通の男でジュン(落合モトキ)と晃(太賀)という同僚と話をしている時、横から来た車に惹かれてしまった。 まともにぶつかった彼は普通なら即死するほどの事故だった。
しかし彼は 、ものすごい回復力を見せるのだった。 轢かれる瞬間を見ていた“男”は唯一操れない人間はもういなくなったと思っていたが、田中が生きていることを確認すると、もう一回試してみるのだった。 しかしやはり田中には自分の力が効かない、彼は田中を憎悪した、そして危険な存在と思い、彼を排除しようとし始めるのだった・・・
 
冒頭に出てくるクレジットは“MONSTER”です。 中田監督、「クロユリ団地」 以来の新作です。 サスペンス・アクションですが、やっぱり彼はホラーテイストが強いですね。 私は形を変えたゾンビ映画ではとも思いました。
予告編から、引き込まれる映像、設定ですので、映画の日ということもあり結構混んでいました。
主役の3人は、もう安心して見れる3人なので、演技は安定感があり、こうなると脇が逆に頑張らないとと思ってしまいます。
田中の同僚の二人、男の母の木村多江、そして何かを知っている刑事役の松重豊、それなりにしっかりしていました。
常人と違う能力を持った二人が運命の出会いをして、敵対し合う。 そしていつの時代でも、国でも、自分と違う能力を持ったものに対し、恐れを抱く人間、先日見た「X-MEN」にも通じる設定、人間の弱さ、愚かさも表現されていました、そして善人さも。
二人がもっと早く出会っていたら、そして理解し合えたら、最後は悲しい展開でしたが、それでも、ちょっとホッとするラスト、中田監督、前作が今ひとつの評判でしたが、今作は取り返したんではないでしょうか。

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彼の目が変わるとき、人は操られ始める

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しかしこいつだけはなぜか操られない

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そして“男”は田中を狙い始める

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そして彼女も操られる

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大勢の人間も

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