anttiorbの映画、映像の世界

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フライト


朝が来た、先に起きたのは裸の女だった。 彼女はカテリーナ・マルケス(ナディーン・ベラスケス)、客室乗務員だ。 まだ寝ているのはウィップ・ウィトカー(デンゼル・ワシントン)、そのとき電話が鳴った。
電話はウィップにかかってきた。 別れた妻からだった。 金の支払いの電話だった。 うるさそうに了解して電話を切るウィップ。 今日もフライトがある二人だった。今日のフライトは馴染のマーガレット(タマラ・チュニー)とほか二人の客室乗務員、そのうちの一人はカテリーナだ。 副操縦士は初めて組むケン・エヴァンス(ブライアン・ジェラティ)だ。
ウィップは寝不足気味で酒も残っていたが、ある方法で頭をスッキリさせていた。 離陸後すぐ、乱気流に巻きこまれたが、そこは上手く乗り切った。 機内から拍手が起こった。
機体が安定するとウィップは副操縦士に任せて眠ってしまう。 だが突然の急降下が、彼の眠りを破るのだった。
突如機体は制御不能となり高度がどんどん落ちていく。 機内はパニックとなったが、そこでウィップの取った操縦は驚くべきものだった。 手動に切り替え、背面飛行をして水平飛行に戻したのだった。 そして高度を確認すると再び機体を元に戻し、草原に不時着させたのだった。 彼はそこで意識を失った。
目が覚めるとウィップは、病院のベッドだった。 102人の乗員乗客の中、96人が助かった。 まさに奇跡の操縦だった。
組合幹事のチャーリー(ブルース・グリーンウッド)がすぐに駆けつけ彼をたたえた。 しかし付き合っていたカトリ―ナが亡くなったと聞き、ウィップはショックを受ける。 見舞いに来た友人のハーリン(ジョン・グッドマン)が、興奮して世の中の騒ぎをまくし立てる。 マスコミがウィトカーの偉業を称え、彼は一夜にしてヒーローとなったのだ。
しかし彼の前に現れたのは弁護士のラング(ドン・チードル)だった。 そして自分はあなたの弁護士だと言った。 彼の血液から、アルコールが検出され、彼の過失を疑われる恐れがあるからだった。 ここからウィップの苦悩が始まるのだが…

英雄なのか、それとも・・という作品ですが、事故原因がはっきりしている以上彼は96人の命を間違いなく救ったのです。 しかしパイロットとしては、明らかに不適格者ですね。 まさにそこを突いた上手い設定の作品でした。
ただこの作品のデンゼルは悪人なのか善人なのか? そこの立ち位置はどちらにでも取れますね。 人間としての弱さを持っていて、そこは呆れながら、でもどこにでもいる男です。
また多くの人命を扱う仕事に対しては責任感が大きく欠如していますね。 日本でもし同じことが起こったら、まず真っ先に暴かれつるし上げでしょうね。
でも、詳しくないので背面飛行が実際できるのか? それによって立て直せるのかはわかりませんが、できるとしたらそれは大変高度なテクニックですよね。 パイロットでなく空軍にでもいればと思ってしまいます。
でも確か劇中、元軍のパイロットというセリフもあることから、ある意味天下り?だったのかもしれませんね。
ラストはちょっと心温まる感じでしたが、息子の最期のセリフも微妙でしたね。 あんな感じのセリフを言われたら自分ならどう答えるでしょうか?
ちょっと苦笑いをしたエンディングでした。



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フライトに向かうウィップ

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仮眠して起きると大変なことに

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機を立て直すウィップ

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多くの人命を救ったのだが

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彼は悪人なのか、善人なのか?

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