anttiorbの映画、映像の世界

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月光の夏

1993年作品、神山征二郎監督、若村麻由美渡辺美佐子、田中実、永野典勝出演。

乙女の祈り」 を弾く少女。 校内音楽会が終わった。 講堂の隅に古いピアノが置いてあった。 そのピアノを感慨深げに、近寄っていく吉岡公子(渡辺美佐子)はかつて教師としてこの学校・鳥栖小学校に勤めていた。 彼女のこのピアノの思い出とは・・
昭和二〇年初夏、本土にも空襲が頻繁に来るようになり、当時ピアノ係をしていた公子(若村麻由美)は空襲の度にピアノを必死に守っていた。
そんな小学校に、目達原基地から二人の青年特攻隊員(田中実、永野典勝)が訪れた。 生きては帰れぬ出撃を前にどうしてもピアノが弾きたいと、一人の青年はベートーベンのピアノソナタ 『月光』 を弾いた。
横で行進をしていた、小学生たちは特別に聞くことを許され、精一杯の情熱を込めて弾くピアノに圧倒されていた。 もう一方の青年は時間の関係で引くことが叶わなかったが、二人に少年たちが 『海ゆかば』 を歌って送りたいということで、伴奏を弾いた。
そして二人は基地に帰っていくのだが、公子はゆりの花を二人に手渡すのだった。あと少ししか生きられぬ特攻隊員のことを思うと彼女は涙が止まらなかった。 公子は二人が生きて帰り、再び学校を訪れピアノを弾きに来ることを待っていた。
しかし二人が現れることはなかった。 
この話は、全校生徒に聞かされ、それが話題となり、新聞やラジオで報道され、平和の記念碑としてピアノは保存しようという動きとなっていった。 公子のところへも地元ラジオ局の石田りえ(石野真子)が取材に来るが、公子は二人の名前は聞かされていなかった。
そんな時、結城忠男(内藤武敏)という元特攻隊員がなんとか力になりたいと言い、当時の生き残りの人をいろいろ紹介をしたいと申し出てくれた。 石田はこの話をドキュメンタリー作家の三池安文(山本圭)と共に取材をし始める中、共にピアノを弾いたと思われる元少尉・風間森介(仲代達矢)に取材を申し入れた。
しかし彼はそんなことは覚えていないと拒否するのだった。 この対応から公子の話は真実でなく創作ではないかという噂が流れ始めるのだった。 果たして真実は・・・

この作品はブロ友さんの紹介と、取引先の方で鳥栖出身の方が以前話題にしていました。 DVDを手に入れていたのですが、やっと視聴しました。
20年前の作品で、だいぶ今と時代を感じさせるシーンが多いですが、ここに触れられている話は、いろんな意味で感慨深かったです。
特攻隊員の尊い命、不幸にして特攻がかなわず引き返してきた隊員の苦悩、そして見送る者の言いようのない辛さ、全てにおいて涙が頬を伝ってくる物語でした。
先の大戦は色々な面があり、コメントは控えますが、戦争という極限状態の中で、腹を決めお国の為に散っていった尊い命に対しては思わず正座して視聴していました。
またこの作品に出ていた今は亡き田中実氏の姿も拝見でき、大変そういった意味でも感慨深かったです。
死を前にした 「月光」 の演奏も良かったですね。 迫力が伝わってきました。
いい作品でした。

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公子はこのピアノからある思い出があった

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突然訪ねてきた二人

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彼らの願いはピアノを弾かせてほしいという事

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そして生徒たちも合唱することとなる

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そして彼らは去っていく

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