暗い建物中にいる。 チケット売り場のようなところへ無表情の者たちが並んでいる。 チケットをもらい、建物中にどんどん人が入っていく。 皆そこにいる者たちの表情はない。
一人の少年が明るい声で叫んだ 「おめでとうございます。 あなたは抽選で当たりました。 あなたは罪な魂ですが、もう1回下界に降りて再挑戦の機会が与えられました。 まさに、ラッキー・ソウル」
しかしその者はまっすぐチケットをもらいに行こうとする。 「そのまま行くと輪廻の輪から外れてもう生まれ変わることができなくなりますよ」 その者は言う 「辞退します。 もうあんな面倒な下界に降りたくない。」 でもその者は今までの記憶自体は無かった。
そしてこの決定に逆らうことはできなかった。 彼は小林真の肉体に入ることになるのだった。 小林真は3日前に薬を飲んで自殺をした。 このままだと死んでしまうのだが、彼がこの肉体に入って小林真として過ごしてみる、これが彼の修行だった。
修行? ホームスティのようなものということだ。
目を開けた瞬間、父、母、は狂ったように喜んだ。 「生き返った!」 医者も驚いている 。自分の顔を見た彼はこれが自分の顔かと思った。 そして彼の「小林真」としての修業が始まるのだった。
下界に戻してくれた少年はプラプラ(まいける)といい、ボス[万物をつかさどる存在]に使えているものだった。 真(冨澤風斗)としての今までの情報は彼が適宜に教えてくれるのだった。
父(高橋克実)、母(麻生久美子)、兄・満(中尾明慶)の4人家族で、彼に家族は優しかったのだが、いったい彼はどうして自殺などしたのか? そして彼はどんな少年だったのか? それを受けいれどうするのかが彼の修行となるのだった…
どこかで見たような作品と思っていたら、実写版を過去に見ていました。 しかしこの作品はアニメ版の方がすっきり見れますね。
この作品は淡い物語の中に、少年の生きることへの再チャレンジという慈悲深いテーマとなっていて、生きることの何か懐かしさをもう1回感じて、逆に生の素晴らしさに気付くことイコール修行というちょっとまわりくどい設定ですね。 でもそれが結構すっきり描いているところが上手いですね。
佐野唱子役で宮崎あおいが声を入れていますが、これはちょっとわからなかったですね。 声の演技も彼女は上手いですね。 実に佐野唱子になりきっていました。 冒頭の絶望感あふれる映像があのエンディングにつながるところがまたいいギャップになっている良い作品でした。
再び下界に
案内役のブラブラ
家族は優しかった
そして学校に復帰する
佐野唱子も彼を心配してくれている