1989年作品、ブライアン・デ・パルマ監督、マイケル・J・フォックス主演。 66年、ヴェトナムの戦場にいたエリクソンは敵の掘ったトンネルに落ち、身動きできないでいた。 トンネルの中ではベトコンが彼を下から狙っていた。 そんな危機一髪の彼を救ったのは上官のミザーヴ軍曹(ショーン・ペン)だった。
何とか小隊は脱出して近くの村で一服していた。
しかしその村はベトコンを巧みに隠していて、そして突然銃撃された。 そして小隊のムードメーカーで帰還間近の無線係ブラウン(エリック・キング)が狙撃され死んだ。 ブラウンの死は全員ショックだったが、一番精神的に打撃を受けたのが、ミザーヴ軍曹だった。
すぐさま補充で、ディアズ(ジョン・レグイザモ)が配属された。 明後日に任務の前1日休暇がもらえた。 たまっていた性欲を満たすために、街に出ようとしたのだが、危険と言われキャンプから出てはならないとされてしまった。
そしてミザーヴは、出発を早め、ヴェトナム人の村に夜這いをかけ、女を調達すると言い出したのだった。 エリクソンは冗談だと聞き流していたが、ミザーヴはほんとに行動したのだった。
実際に若い娘オアン(ツイ・ツウ・リー)を誘拐し、彼らは泣き叫ぶ彼女を引き連れて目的地に向かった。 そして途中エリクソン以外は彼女を強引に犯すのだった。 完全な軍法違反、犯罪である。そして4人とエリックソンは次第に距離が離れて行った。 何とか彼女を逃がそうとするエリクソンだったが…
「プラトーン」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6202947.html にくらべ画面も明るいんですが、物語は結構残忍ですね。
徹底的に正義感溢れる存在のマイケル・J・フォックスはかえって浮いた存在に感じられ、かえって違和感がありますが、慰み者になってしまうツイ・ツウ・リーの悲壮感溢れる役が哀れで、それをかき消してしまいます。
戦争の環境では仕方がないとは言えない事ですが、人間の性の醜さをストレートに表現しています。 ちょうど 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 シリーズの間の作品ですが、コメディとは違った役のマイケル・J・フォックスの挑戦作ではないでしょうか。でもちょっと当時の彼には合わない映画だったと思います。 もう少し年を取ったところで、別の役割ならと思える作品でした。
ブラウン役のエリック・キングが早めに死んでしまいますが、その中で存在感を出していました。
仲間を失い
戦闘前の休暇に
村の女性を拉致する
エリクソンと仲間に亀裂が入る
思い悩むエリクソン
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