1995年作品、ジョー・ジョンストン監督、ロビン・ウィリアムズ主演。
1869年森の中に何か隠そうとする人影があった。 地面に穴を掘り箱のようなものを埋めようとしている。 「もし誰かが掘り出したら?」 一人が言う。 そんなに大事なもの? 危険なもの? そして100年がたった。
1969年、製靴工場を営むニューハンプシャーの名家パリッシュ家の12歳になる一人息子アラン(アダム・ハン=バード)は気の弱い少年だった。 学校からの帰り道、また同級生に見つけられ追いかけられる。 必死で家に逃げ込むが、父サム(ジョナサン・ハイド)には男として、厳しく躾けられていたが、アランはそんな父のことは重荷だった。
ある日のこと、工事現場を通りかかったアランは、不思議な箱を目にした。 その帰り彼は悪友たちにいじめられ、自転車も取られてしまった。 殴られ顔にも怪我をしている。 そんな時ガールフレンドのサラ(ローラ・ベル・バンディ)がやって来る。
日本で言うすごろくのようなもので、ダイスが二つあった。 うっかりダイスを盤に落としてしまうと、駒がひとりでに目の数だけ動いたのだった。 そうすると中央の水晶体のような所に文字が浮き出てくるのだった。 そして書かれたことが現実になってしまうのだ。 驚いた二人は1回ずつダイスを振ったところで、アランは消え、サラは逃げ出してしまった。 そして26年がたってしまった…
ハチャメチャなファンタジー作品でしたね。 こんな映画には当時ロビン・ウィリアムズはぴったりでした。 当時はこんなCGでも結構見応えがありました。
いきなり象やさいが怒涛のごとく現れるのは、結構迫力がありましたね。 でもこの映画はアランの成長譚なんですね。 それは父・サムとゲームの中のキャラ(実際に出てくるのですが)ハンターのヴァン・ベルトがジョナサン・ハイドの二役なところですね。
アランがあまったれで、弱い少年をこのゲームをやることで成長し、そして最後愛する人を救おうとするとき、彼は一人の人間として一皮むけるのですね。 奇想天外な映像になかなか振り回されますが、そういう視点で見るとしっかりとしたつくりに見えますね。
監督のジョー・ジョンストンは「キャプテン・アメリカ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6633590.html も撮りましたが、彼の傑作は「遠い空の向こうに」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/4360792.html だと思います。
ちょっと青春、成長譚の得意な人な感じがしますね。 「2」は題名が変わってしまいましたが、これは未見なので、ゆっくり見ようと思います。