anttiorbの映画、映像の世界

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ニワトリはハダシだ

2004年作品、森崎東監督、肘井美佳主演。

舞鶴港に入ってくるロシアに物資を運ぶ船。 日本海側ではこんな風に、中古車や、古自転車などが船いっぱいに積まれ、海外に運ばれている。
養護学校の教師をしている桜井直子(肘井美佳)は今日も送迎バスで、生徒たちを迎えにきたが、一人遅れている生徒がいる。 中学部3年生の勇<サム>(浜上竜也)は重度の知的障害をもっている。
潜水夫であるチチ・守(原田芳雄)とふたり暮らし。 彼の教育方針を巡ってチチと考え方を異にする在日韓国人のハハ・澄子<チンジャ>(倍賞美津子)と、妹・千春<チャル>(守山玲愛)とは別居中の身の上だ。
同じころ舞鶴北警察署に大阪から立花(加瀬亮)という刑事が派遣されてきた。 
15才になったサムは初めて海に潜るように言われ、一人で装備をして潜らせてもらうが、残念なことに小便を漏らしてしまう。 直子の父は検察庁汚職事件の担当警部だが、家を顧みない父・桜井直道(石橋蓮司)に強い反感を抱いている。
そんな時、ベンツの盗難事件があった。 ベンツはヤクザの車なのだが、何故か警察はそのベンツをヤクザと共に必死に探しているのだった。 サブは一つの特異な才能を持っていた。 記憶力がものすごいのだった。 そしてそれがこのベンツのありかの手掛かりになっていくのだった・・・

森崎監督のタッチが何故か懐かしく感受るのは、「男はつらいよ フーテンの寅」(寅さんの3作目)の監督だからですね。 ところどころ感じさせるシーンがあります。
主役の肘井美佳はこの作品のオーディションに受かって、本格的に女優となったそうですが、私は以前書いた「牙狼-GARO-」のヒロインというイメージが強いですね。たしかに演技はまだ固く、ぎこちないですが、ちょっと雰囲気を持った女優さんになりそうですね。
お話としては汚職事件を追いかけるんですが、ちょっとコメディタッチのところと、障害を持った子供を扱うでデリケートな作品となっています。 地上波では放送しないだろう作品ですが、一応最後はハッピーエンドとなっているところがちょっと救いがある作品でした。


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勇と母の澄子

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父の守

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赴任してきた刑事の立花

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養護学校の教師をしている桜井直子と守

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ベンツの盗難事件が起こる

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