<わたしのししゅう>高校2年生の原奈緒(森田涼花)は、帰宅途中に路上でホームレス(信國輝彦)から詩集を買う。 翌日、彼女は恋人の悟(戸谷公人)に注意を促されたにもかかわらず、その詩集の素晴らしさをホームレスに伝える。 やがて、ホームレスは日を追うごとに奈緒の家に近づいてくるのだった…
<おまけ>古本屋でお目当ての絵画集を手に入れ、上機嫌で恋人の智幾(池田絢亮)に電話をする織恵(桃瀬美咲)は、本の入った段ボールの底に一枚のDVDを見つける。 好奇心からそれを観てしまった彼女だったが、何も映っていないかと思いきや、そこには身の毛もよだつ映像が記録されていた…
<やあ、カタオカ!>片岡智恵(肘井美佳)は、出社途中に突然見知らぬ男(廣瀬裕一郎)から 呼び止められる。 彼女が小学校時代に失くした筆箱の話を異様なテンションでまくしたてるその男はどうやら智恵の小学校時代の級友・オオトモらしい。 男はその筆箱を見つけたと彼女に告げるのだが…
<さよなら、お~える>便意をもよおして自転車を走らせる水元夏美(菅野麻由)は、ようやく見つけた公衆トイレに駆け入る。 そこで雨宿りをする不思議な女子高生(大坪あきほ)から 「そこのトイレ危ないよ」 と言われる彼女だったが、便意を我慢できずその警告を無視してしまう…
<いま、殺りにゆきます>帰宅途中、何者かに頭上からテレビを投げ付けられ、命を狙われていると怯える美鈴(大友さゆり)。 何とか自宅に帰り着いた彼女の携帯に、非通知で電話がかかってくる。 恐る恐る出ると 「もう、殺 りにゆきます」 という不気味な男の声がして…
ホラーオムニバスという括りですが、平山夢明の短編集の映画化という事です。
監督はすべて千葉誠治、
そして桃瀬美咲、まだ記事にした作品は無いんですが、いずれは。
4話目は菅野麻由、彼女はいずれ見たいゾンビ作品に出演しています。
そして表題の最終話は大友さゆり、彼女もいずれ記事にする作品に出ています。
それぞれは短編で短いんですが、ホラーでも心霊要素がちょっと薄い、どちらかというと人間の恐怖を描いた作品ですね。 しかし気を惹くのは実際に遭った体験談がベースという事ですね。
私が好きなのは、「やあ、カタオカ」ですかね。 いきなり声をかけてくる小学校時代の同級生らしき男、しかしこちらは全く記憶が無く、強引に思い出そうとしたのが、オオトモという男の子でした。 しかし失くした筆箱が見つかったと、彼女をいきなり拉致していくんですね。そこにあったのは…
しかしこのオムニバス、どれもオチがふわっとしています。 体験談なんで、必ずしもオチがあるとは限らないと思いますが、それにしてもなさすぎるのも、尻切れになってしまいますよね。
逆にもうちょっと突っ込んでオチをつけたらもっと良かったのに、そう感じた人間ホラーでしたが。
詩集を買ってしまう
しかしそれは
恐ろしく追いかけてくる
いったいこの男は?
恐怖が襲い掛かる