anttiorbの映画、映像の世界

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5年後のラブレター

2010年作品、村上桃子脚本、武藤淳演出、向井理内山理名出演。

海岸で絵本を読んでいる男と、おなかの大きい女。 もうすぐ生まれてくる子供のために、彼女のおなかに語りかけているのは志村渉(向井)。 彼女は妻の菜緒(内山)。
渉は子供の顔を見る前に亡くなってしまう。 そして5年の歳月が流れた。
職場で働いている菜緒のもとに電話が入る。 また息子の歩夢(石川樹)が勝手に家に帰ってしまったとのことだった。 すぐに家に帰ると歩夢はいない。
探しに外に出るとなんと交番で保護されたいた。 そして歩夢は一通の手紙を見せてきた。 それは冒険の招待状だった。 宝探しの冒険の旅で、絵本 「かいぞくカータンの大冒険」 になぞらえた地図と指令があった。 その絵本は海岸で渉が呼んでくれた絵本だったのだ。
しかし差出人がない手紙に不信感を持つ菜緒は帰ろうとするが、宝探しをするという歩夢。 そんな歩夢に最初に連れて行かれたのはマーメイドのところだった
。おいしいオムレツを作る洋食屋だった。 そこは菜緒のかつての親友の神崎麻衣(中村ゆり)のお店だった。 渉が亡くなってから会わなかった菜緒は、久しぶりの再会をして生前渉から頼まれたことがあったことを話す麻衣だった。
そして歩夢は次の手掛かりの手紙を発見するのだった。 はたして二人の冒険の旅は成就するのだろうか・・・

昨年のお正月に見た作品でした。 泣けますね。 何度も泣きました。
細かいことをちょっと書きますね。 渉はすい臓がんで余命半年といわれるんですが、そのあと必死に隠し続けそして突然(菜緒にとって)死んでしまいますが、愛する彼女に何も言わないで痛みを隠すのは通常不可能です。
キツイ言い方をすると菜緒は相当に鈍い人です。 必ずおかしいところがあって当然です。 もちろんこの作品では少しそのあたりの渉の激痛との闘いが触れられています。 それでもそれは不可能に近いんですね。 でも・・
これは奇跡の物語なんですね。 家族を思う、限られた命を宣告された男の壮絶で、優しい物語でした。 男としてこんな人生の終わり方はかっこよすぎます。
でも最後の贈り物は素晴らしかったです。 おそらく死んでも、ものすごい力で菜緒と歩夢を守り続けているんでしょうね。
また周りの心遣いもよかったです。 私は編集版の100分くらいの全長版を見ましたが、1本ずつ観ると逆にちょっと辛かったかもしれませんが、作品としては素晴らしくBeeTVは良い作品をやりましたね。 もちろんお勧め作品ですね。

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海岸での二人、傍らにある絵本が

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二人は愛し合っていた

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しかし突然渉は死んでしまう、彼は膵臓がんだった

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その後生まれてきた歩夢、二人は冒険の旅を始める

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そして…

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