anttiorbの映画、映像の世界

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冒険者たち

1967年作品、ロベール・アンリコ監督、アラン・ドロンリノ・ヴァンチュラジョアンナ・シムカス出演。

マヌー(アラン・ドロン)とローラン(リノ・バンチュラ)は、性格はまったく違っていたが、実の兄弟のように仲が良かった。
マヌーはパリにある飛行クラブの教師で、ハンサムでスマートな外見に似合わず、驚くほどの命知らずで大ぼら吹きだ。 ローランはパリ郊外の廃車置場の中にある奇妙な仕事場に住み、画期的なカー・エンジンの開発に専念していた。
そして、ある日ローランの工房に材料探しにやってきた駆け出しの前衛彫刻家レティシアジョアンナ・シムカス)。 それぞれの夢を持った三人は、その実現のために互いに支え合い、絆を深めていく。
ある日マヌーは飛行クラブの生徒から、耳よりな話を聞きこんだ。 それはある映画プロデューサーが撮影のため凱旋門を飛行機でくぐり抜けた者に二千五百万フランの賞金を出すというのだ。 マヌーは科学的調査をして、十分に勝算のあることを知った。
いよいよその当日となったが、思わぬ事件が勃発、飛行はとりやめとなり、その上この事件がもとでマヌーは飛行士の免許を剥奪されてしまった。 おまけにこの話が巧妙に仕組まれた冗談であることが分った。 失業したマヌーは友人ローランの仕事場へ移ったが、仕事は思うように進行しなかった。
金銭的に詰まったマヌーとローランは、一攫千金で、カジノでルーレットに賭けるが、全くダメで、無一文になる前にマヌーは撤退をするが、その時うっかりレティシアを、忘れて二人は帰ってきてしまう。
一方、レティシアは夢の無いカジノのお客に失望し、何とか自費で個展を開くことを決意していた。 個展には多くの客が来て、彼女も精一杯頑張っていた。 二人はそんな彼女の姿に圧倒され、個展の会場からすぐに帰ってしまうのだった。
そんなある日、マヌーは騙された飛行クラブの生徒を吊し上げた時、彼から聞いた新たなもうけ話の調査に乗りだした。 それによるとベルギーのコンゴ移住者が動乱から逃れる途中、莫大な財産を乗せて海に墜落し、財宝が海底に眠っているというのだ。 そして個展が思うような成果を上げられず、落ち込んだレティシアと3人で、財宝探しに向かうのだった…

「午前10時の映画祭」できたら見たいなと思っていた作品ですが、見逃していました。 という事で自宅で鑑賞となりました。 劇場で観たらもっと良かったでしょうねえ。
70歳で亡くなったロベール・アンリコ監督の作品、主演はアラン・ドロン、そしてリノ・ヴァンチュラと、ジョアンナ・シムカスが共演。 この3人の夢を追った物語ですね。
マヌーは天才的な腕を持った飛行機乗り、ローランはカー・エンジンの開発に生涯をかけている。 そしてレティシアも前衛的な金属を使った工房で勝負をしている彫刻家。
3人それぞれ大志を持って生きているという、見ている側も応援をしたくなる魅力的な3人ですね。 そんな3人はお互いを認め合って、どんどん仲良くなり、落ち込んでいるものがいれば、陽気に励まし助け合っていく。 見ていて、楽しくなる関係のトライアングルでした。
しかし人生には壁があり、そんな時に降ってわいたお宝の話が舞い込むんですね。
半信半疑の3人で、簡単には見つからず徒労に終わるかと思った時、一人の男が現れます。
私はあまりアラン・ドロンの作品は見ていませんが、これを機会に彼の全盛期の作品を今後は見て行きたくなりました。
悲しみの中で終わりを迎える作品ですが、3人の固い友情と、従弟の少年に夢を託そうという結末がまた良かったですね。

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工房に現われたレティシア

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飛行クラブの教師をしているマヌー

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彼女は一人で個展を開催

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それぞれの夢を持つが

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そしてお宝探しに

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3人は向かう

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