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動物界

2023年作品、トマ・カイエ監督、ロマン・デュリス ポール・キルシェ アデル・エグザルコプロス トム・メルシエール出演。

近未来、原因不明の突然変異によって、人類は身体が動物化していくパンデミックに見舞われていた。 様々な動物に変異した“新生物”は凶暴性があるため、施設で隔離されており、フランソワ(ロマン・デュリス)の妻ラナ(Florence Deretz)もその一人だった。

しかしある日、移送中の事故により彼らは野に放たれてしまう。 フランソワは息子エミール(ポール・キルシェ)と共にラナの行方を探すが、しだいにエミールの身体にも変化が現れ始める。

監督はトマ・カイエ、初めて作品を見る監督でした。
ロマン・デュリスは、「キャメラを止めるな!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/07/18/060000 に出演でした。
息子役がポール・キルシェ、今作で初めて見る俳優さんですが、どんどん主役を演じているようですね。
ジュリア役でアデル・エグザルコプロス、「アデル、ブルーは熱い色」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12630838 で主役のアデル役をしていました。

町山氏のおすすめ作品の一つだった今作、上映館が合わず諦めかけていましたが、関西に行く旅行の途中、神戸で時間が合い鑑賞できました。
原因不明の奇病、突然変異のようですが、フランソワの妻、エミールの母のラナは、猿っぽい感じなのか、それとも犬なのか、いずれにしても毛深い生物に変異してました。しかしどんな動物の変身していくかは、千差万別のようです。
母が収容される施設の近くに引っ越してきた父と息子でしたが、移送途中、変異した感染者?が森に逃げ込んでしまいます。 家族に感染者がいることは他人には知られたくないことで、エミールも母は死んだと転校初日に言ってしまいます。


今作としてはまず人間以外に差別感情を持つ人類の幼さと、もしかしたら、こういう突然変異で森の中、大自然で暮らすのが幸せなのかもしれない、ラストの父の笑顔がそう感じられました。