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地獄の警備員

1992年作品、黒沢清監督、久野真紀子主演。

彼女はタクシーできょうから入社する会社、曙商事に向かっている。 ラジオからある男の指名手配のニュースが流れてきている。 元相撲取りの殺人者の容疑が固まったとのことだった。
曙商事は総合商社で新しい部門を立ち上げた。 バブルははじけたとはいえ、まだ金を持っている人は多い。 そこで絵画取引のセクションを作ることになった。
そこは12課といい新入社員として元学芸員の成島秋子(久野真紀子)が配属された。 ただ今日はもう一人の新入社員が入ることになっていたのだった。
彼は警備員として採用され名前を富士丸(松重豊)といい長身でがっしりとした男だった。
出社早々、仕事に追われる秋子だったが、わずか5名の12課の中で絵画に精通しているのは彼女だけという有様。 ここの責任者は久留米浩一(大杉漣)という男だったが、まったく専門外に部署に回され日々精神的にカリカリしていた。
一方警備室では古参の警備員・間宮(田辺博之)は新人にいろいろ教えながら仕事に着こうとしていたが、そこに白井(内藤剛)が絡んできた。
どうやら白井に借金があるらしい。 ねちねち絡む白井。 そんな光景を富士丸は見ていた。 しばらくして間宮が戻って来ると白井がいない。 ふと眼をロッカーに向けるとそこから浴びた出しい血が流れてきた。
恐る恐る恐怖に震えながらロッカーを開けると、そこには変わり果てた白井の死体がつぶされた格好で出てきた。 富士丸の仕業に違いなかった。
しかし彼は顔色一つ変えず、また間宮にも恩を着せようともしなかった。 ただ白井が気に食わなかったとでもいうようだった。
ある絵画を買うことについてこの12課のことを聞こうと秋子は人事部長の兵藤(長谷川初範)のところへ行くがその帰りに、まだ慣れないビルに迷ってしまう。
資料室に入り込んでしまった時、自動ロックがかかってしまった。 警備室に電話をかけ開けてもらおうとしたその時、裏口からものすごい音を立ててドアを破ろうとする者がいた。 恐怖に震える秋子。 果たして彼女はどうなるのか? 富士丸の正体は・・・・・

日本のB級ホラーという作品ですが、出ている役者陣が結構今売れっこの人が多いんですね。
大杉漣、内藤剛、松重豊とか脇を結構占めています。
黒沢監督の初期の作品といえるものですが、映画自体は低予算の作りとなっています。 オフィスビルの中での限られた空間の中にいる殺人鬼ですが、ちょっと松重豊が殺人鬼では?という感じですね。
まあ監督っていうのはこういう作品を撮りながら、だんだん成長していくのだなという作品でした。

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新入社員の秋子

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彼女は初めてのビルで迷ってしまう

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同じく警備で今日入った富士丸

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早くも事件が起きる

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そして

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