anttiorbの映画、映像の世界

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デストラップ 死の罠

1982年作品、シドニー・ルメット監督、マイケル・ケイン主演。

今日も劇場である演劇が上演されている。 初めて演じられるのに、客の反応は悪い。 途中で出てくる客もいるようだ。そ
の日のTVで各評論家はこの劇を酷評していた。 書いたのは劇作家シドニー・ブリュール(マイケル・ケイン)。 新作の不出来に頭を痛めているし、本人も相当参っている。
妻のマイラ(ダイアン・キャノン)も、ここ4作品当たらない夫を心配をしている。 彼女は心臓が悪いが、資産家で実質彼女が今の夫を養っているという状態だった。
必死に夫を慰めるが、もう引退したいと言い出す夫。 そこに大学で彼が演劇について講議した時の生徒クリフォード・アンダーソン(クリストファー・リーヴ)から、自作の戯曲“死の罠”が送付され批評を乞うて来た。
なかなか良く書けている作品だった。 マイラははその青年と協力して作品を手直しして、2人の名で発表したらと提案する。 だが、シドニーはクリフォードを殺し、戯曲を自分1人の名で発表するのだと言い出す。 そしてクリフォードを家に呼ぶことにする。
マイラは夫が本当にクリフォードを殺すのかどうか心配でならない。 シドニーはいったん共同で書くというが、途中で豹変する。 細かい改良点だといい手錠をはめる。そしてクリフォードを殺してしまうのだった。
死体をマイラと片付けてほっとしていると、霊媒のヘルガ・テン・ドープ(アイリーン・ワース)が尋ねて来た。 殺した場所を指し何やら苦しみがあるというヘルガ。 そして次の日泥だらけのクリフォードが襲い掛かってきた。
あまりの恐怖に発作を起こし死んでしまうマイラ。 シドニーが死んだことを確かめると、クリフォードの態度がガラッと変わる。 そう二人はグルだったのだった・・・・

ルメット中期の作品です。 相変わらず少ない人数の中で役者の技量が問われる作品ですが、これもまたうまい設定、展開でしたね。
ここに書いた4人がそれぞれ役目を果たし、エンディングになるのですが、終わり方もおしゃれです。 欲を言えばもう一つラストにひねりがあると最高でしたが。
クリストファー・リーヴはもちろん 「スーパーマン」 で有名ですが早世しましたね。ちょっとこの作品では、体格の良さが目立ってしまってますね。 作家の卵としてはいい体過ぎるかも。
ただそれもちゃんと設定に入っているのも憎いんですね。 ぜひまだの方はご視聴を。

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スランプの夫を慰める妻・マイラ

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そこにクリフォードという青年が作品を持ってくる

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しかしシドニーは彼を殺すことにする

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死んだと思ったクリフォードが現れ取り乱すマイラ

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しかし事態は…

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