anttiorbの映画、映像の世界

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日本一のワルノリ男

1970年作品、坪島孝監督、植木等主演。

東北の高校教師、日本兵介(植木等)は教え子の白坂八郎(加藤茶)や内山桂子(内藤洋子)をはじめ教え子たちの就職の見送りに行った。 列車から、やっと就職していく教え子を見るのが嬉しくもあり、悲しくもある兵介だった。、
しかし、就職先の世界陶器から連絡が入る。 八郎をはじめ卒業して就職した者たちが集団で辞めてしまったという知らせだった。 兵介は卒業生たちの愚行の詫びに上京した。
いきなり現れた東北弁丸出しの調子のいい男に、矢沢課長(人見明)が対応するが、お詫びに会社の責任者のところに案内される。 案内をしてくれたのは桂子だった。 彼女は工場から、秘書に配属が変わってことで、この会社に残ってい たのだった。
出てきたのが女性の専務の高野友紀子(浜美枝)だった。 彼女はウーマンリブの信奉者で、女性を積極的に登用する考えを持っていた。 そして友紀子は社長の娘で、社長は体の調子が悪く休養中で彼女が会社を取り仕切っているのだった。
どうやら八郎が問題を起こし、そのため一緒に就職した仲間が同調し集団退職をしたという事までがわかる。 兵介は無責任に責任を持ちたがるワルノリぐせを発揮して、八郎をつれ戻すまで世界陶器に勤めることとなった。
八郎探しに精を出す兵介は、ソープランドをあたるが、風俗嬢ミチ(山口火奈子)に見初められ、昼は会社、夜はポン引と大忙しの身となった。 で、ついつい会社では居ねむりの連続。 
さらに、友紀子に工場の欠員はお まかせ下さい、と大見栄をきった兵介は寝物語にミチを口説いて、仲間も誘ってソープ娘がぞろぞろと世界陶器に押しかけた。
そして彼の今いるアパートの隣には…

「日本一の~男」 シリーズの9作目、監督は坪島孝。 クレージー・キャッツ作品を多く撮っていますが、そんな中いつか頑張って観ようと思っている作品 「ルパン三世 念力珍作戦」 も監督をしているんですね。
今作での植木等は名前が日本兵介、終盤の作品には “日本” という名字が多いですね。 今回は田舎の教師役なんですが、基本性格はどの作品も一緒、無責任男という事です。
しかしこの作品は、責任感から発した無責任、というか安請け合いという感じでしょうか? 上京した目的は、八郎を探し出し、もう一回会社で雇ってもらうこと。 しかし、まず何で辞めたのか? それは実はヒロインの桂子、内藤洋子演じる彼女が原因だったんですね。
内藤洋子の全盛期、可愛い盛りの作品を初めてみましたが、やはり可愛さがあり健康的ですね。 ご存知の通り喜多嶋舞のお母さん、実はこの作品が映画として最後の作品で、彼女はこの年に結婚そして芸能界を 引退するんですね。
まだ20歳、惜しまれた引退ですが、お相手は音楽プロデューサーの喜多嶋修。 彼だって21歳、今考えると凄いですね。
物語は八郎探しをしながらスイスイと出世をして行く兵介、しかし上り詰めたところで彼が見つかり会社にも復帰、そして田舎の学校に帰っていくんですが、それでは終わらない、しっかりと欲しいものが手に入るというオチでしたね。

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田舎で集団就職


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教え子を探しに上京する兵介

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見つかるまで会社に留まることになる

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そして女性たちにモテ始める兵介

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そして八郎は意外なところに

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