2023年作品、ヘッティ・マクドナルド監督、ジム・ブロードベント ペネロープ・ウィルトン アール・ケーブ リンダ・バセット ダニエル・フログソン Naomi Wirthner ポール・ソーンリー ジョイ・リチャードソン クレア・ラッシュブルック イアン・ポーター アンドリュー・レオン Tigger Blaize出演。
定年退職したハロルド・フライ(ジム・ブロードベント)は、妻モーリーン(ペネロープ・ウィルトン)と共に平凡な生活を送っていた。
そんなある日、北の果てから思いがけない手紙が届く。 差出人は、かつて働いていたビール工場の同僚クイーニー(リンダ・バセット)で、ホスピスに入院中の彼女の命はまもなく尽きるという。 返事を出そうと家を出たハロルドだったが、クイーニーにどうしても伝えたい思いがあった彼は手ぶらのまま歩き始める。
監督はヘッティ・マクドナルド、監督作は2作目のようですが、前作は未見でした。
ハロルド役をジム・ブロードベント、「クリスマスとよばれた男の子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/12/25/180000 に出演でした。
妻のモーリーン役はペネロープ・ウィルトン、「オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/02/28/060000 に出演でした。
息子のデヴィッド役はアール・ケーブ、初めての俳優さんでした。
初老の男がいきなりイングランドを南から北に歩いて移動するという決心をして歩き出す、ロードムービーです。 発端はある一通の手紙でした。 返事を出しに行こうと初めは近くのポストに、そして郵便局に、しかしある人の言葉から、実際に手紙を渡しに行く、いや言葉をかけようと決めます。 妻に途中電話を入れますが、妻は冷たく、呆れて切ってしまいます。
驚くのは途中で余計なものはいらないと言って、キャッシュカード、クレジットカードを家に送り返してしまうんですね。
お金を持たず歩き出すハロルドですが、普通なら途中で倒れてしまって最悪死んでしまうと思いますが。
どうして、この元同僚のクイーニーに会いにかなきゃならないほどのことなのかは、旅をしながらだんだんわかってきて、途中まではおかしな人物に会ったり、親身に助けてくれる人間が出たりで、心温まる雰囲気なんです。 しかしクライマックスはちょっときつい過去が描かれます。
でも秀作でしたね。