anttiorbの映画、映像の世界

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波紋

2023年作品、荻上直子監督、筒井真理子 光石研 磯村勇斗 安藤玉恵 江口のりこ 平岩紙 津田絵理奈 花王おさむ 柄本明 木野花 キムラ緑子 ムロツヨシ出演。

夫がいなくなって十数年、“緑命会”という新興宗教を信仰し、日々庭の手入れを欠かさず、祈りと勉強会に勤しみながらひとり穏やかに暮らす須藤依子(筒井真理子)。 そんなある日、自分の父の介護を押し付けたまま失踪した夫・修(光石研)が、突然帰ってくる。 がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいというのだ。 さらに、息子・拓哉(磯村勇斗)が、障害のある彼女・珠美(津田絵理奈)を結婚相手として連れて帰省。 依子のパート先では癇癪持ちの客に大声で怒鳴られる……。

自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる依子は、湧き起こる黒い感情を宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとするのだが。

監督は荻上直子、「川っぺりムコリッタ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/09/23/060000 もシュールなコメディでしたね。
主演は筒井真理子、「N号棟」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/05/26/060000 に出演でした。
光石研は、「異動辞令は音楽隊!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/08/30/060000 に出演でした。
そして一人息子の拓哉役で磯村勇斗、「最後まで行く」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/05/24/060000 に出演でしたね。

前作はちょっと不思議な感じのコメディでしたが、今回は少し怖い心理ホラー的な要素も感じた作品でした。 冒頭は、東日本大震災直後の、原発放射能を日本国民が気にしていた時期でした。 ちょっと、今考えるといろんな感情を持った人間がいたんだということが振り返れますが、これが大きな家族の事件につながっていくんですね。
しかし筒井真理子さんは、こういうサイコ的な役がぴったりですね。 木野花の役もシュールで良かったし、各役者さんがそれぞれ色を出した秀作でしたね。