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ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~

2020年作品、山崎エマ監督、宮島正弘 白井佳夫 田村亮 太田米男出演、リリー・フランキー:ナレーション。

二度にわたる検閲、主演女優の原爆死。本作は、『無法松の一生』の知られざる数奇な運命を紐解くとともに、宮島正弘撮影監督の修復にかける想いと、コロナ禍での国境を越えた修復に密着したドキュメント。

本編上映前に上映された20分の短編ドキュメンタリーでした。
しかし、これを見た後に、本編を見るとどころがわかるとともに、主演の“阪妻“の縁起のある意味殺気に近いほどの気迫や、カットされた部分を想像しながら見る味わい深さ、そして何より美しい未亡人役の園井恵子の痛ましい運命など、いろんな思いをしながら見れました。


のちに、監督はカットされた部分も復活させて、オリジナルの脚本バージョンを三船敏郎主演で作りましたが、それはそれで見たいですが、この作品での松五郎とよし子の距離感が今作ならではの絶妙さがわかります。
カットされた部分を再度繋いだものが見たくなるそんなことを考えさせられるドキュメンタリーでした。