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わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ

2019年作品、セルダル・アカル監督、エルダル・ベシクチオール ブルジュ・ビリジック エルタン・サバン ムラートガリバガオグル出演。

第2次世界大戦中のトルコ。過酷な少年時代(Eren Devrim)を過ごしたイリアス(エルダル・ベシクチオール)は大人になり、自身の情報収集能力を活かし、ナチスドイツに情報を売る仕事で生き延びようとする。 そんなイリアスはドイツ大使館のモイズイッシュ(ムラートガリバガオグル)の秘書コルネリア(ブルジュ・ビリジック)と交際するようになるが、コルネリアには障害者である息子がいた。

モイズイッシュの人間性に疑念を抱いたコルネリアは、ナチスドイツが障害者から命を奪う“T4作戦”を始めると知ってさらに動揺し。

監督はセルダル・アカル、初めて見る監督ですね。
トルコ作品なんで、役者さんは皆初めてでした。

今作は冒頭のシーンが悲しすぎますね。 暴徒にその街は皆殺しにされ、障害を持った弟も目の前で惨殺された少年・イリアス。 しかし彼はなんとか生き残り、暴徒たちを罠に嵌め、復讐を果たします。 そして彼は有能なスパイとなるんですね。
この彼の弟の存在が、ラストにつながっています。 彼の歌声と、やはりあまり描かれない第二次大戦のトルコの立場がなかなか面白かったですね。