anttiorbの映画、映像の世界

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ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。

2021年作品、島田陽磨監督。

67歳の林恵子は、熊本県訪問介護の仕事をしている。 子どもたちはすでに独立し、休日は友人らとカラオケや居酒屋に通う、一見平穏な日常を送っている。 そんな彼女には、家族や親しい友人にも語ってこなかった秘密があった。 20歳上の姉、愛子が北朝鮮にいるのだ。

愛子は1960年に在日朝鮮人の夫とともに北朝鮮に渡った。 渡航後、手紙で伝えられる姉の変貌ぶりに、恵子は落胆し、反発を覚えた。 そして絶縁する。 その後、日朝関係は悪化し、音信不通の状態になったまま、58年の歳月が流れた。 ある時、姉の消息が知らされる。 人生の残り時間が少なくなるなか、姉への思いが再び頭をもたげ始める。 恵子は子どもたちの反対を押し切り、訪朝を決意する。 北朝鮮が人生初めての海外旅行先となった。 謎の隣国で目にする未知の世界は、その後の恵子の人生も変えていく……。

監督は島田陽磨、劇場公開作品は初めての様ですね。 テレビのドキュメンタリーは多く手がけている方の様です。

北朝鮮“といえば、拉致被害者の作品が多いですね。「めぐみへの誓い」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/26/060000 も、心にグッとくる作品ですが、今回スポットを当てた北朝鮮にいる日本人の方達は、帰国事業で大戦後に、いわば国策のように在日朝鮮人に政府が北朝鮮に送った日本人妻たちが、そのまま北朝鮮から戻れなくなった、そんな人たちの親族が会いにいくんですね。
今の北朝鮮と日本の関係は、北が拉致を認めたことから急速に関係が悪化、今は交流はほんの少し民間であるだけなんですね。
ただ今作の企画協力・撮影をしている伊藤孝司氏の尽力があり、なんとか年の離れた姉のところに行く決心をした女性・林恵子さんを追った作りになっています。 しかし勇気ある行動だと思いましたし、帰国後彼女の民間で起こした行動は、人道的にも敬服しますし、得手するとバッシングを受けそうになることを勇気を持って始めたことは尊いことだと思います。
ただ、一方理不尽の拉致された親族も存在する、今の日朝関係。 でも、日本政府はいろんな意味でこの関係を前に進め、せめて帰れない民間人がいる現実をなんとかして欲しいと思います。


また、今の日本人は南朝鮮を国名で“韓国“といい、北を地域としての“北朝鮮“ということを、北側は不服と思っている、ということを初めて知りました。 なんで韓国を地域名で呼ばないのか? どうして北朝鮮をせめて共和国と呼ばないのか?
行き違いはもしかしたらこういう南北に対する呼称の差別から始まっているのかもしれませんね。


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