2018年作品、ダーシー・ウィアー製作。
近年、世界中でUFOの目撃事例が激増し、また数多くのUFOアブダクション(宇宙人拉致事件)が報告されている。 記録に残っている最古の拉致事件は1896年に起きたカリフォルニア州ストックトンでのH・G・ショー大佐の誘拐事件と、1897年のテキサス州オーロラでのUFO墜落事件である。
1961年、全米を震撼させた“ベティ&バーニー・ヒル夫妻誘拐事件”。 そして1975年に発生しその後事件を基にしたパラマウント映画『ファイヤー・イン・ザ・スカイ/未知からの生還』(93)でも知られる“トラヴィス・ウォルトン事件”。
数ある拉致事件の中でも有名なこの2大事件については、当事者や関係者の貴重なインタビュー映像を集め、事件の詳細な全貌を明らかにするとともに、改めて様々な角度からの検証を試みる。
さらにUFO懐疑論者の急先鋒フィリップ・J・クラスやスーザン・A・クランシーの論調や著作の検証、FBIによるUFO事件の隠蔽工作、全米の政治家たちを集めて委員会や公聴会を開き、政府によるUFO情報の開示を求めるロビイスト、スティーヴン・バセットの活動なども明かされる。
いきなり連続公開されるこの作品、UFO好きにはまずは見たくなる映画ですし、気になりますよね。 不思議が大好きな私にはたまらなく唆る作品です。
カナダ作品という今作ですが、あの有名で近年お亡くなりになったスタントン・フリードマンが出演していることで、ちょっと惹かれますし、作品に重みが出てきます。
そして内容は、UFO好きにとっては、「そもそもいつからそう呼ばれるようになったのか?」「空飛ぶ円盤という呼び名からUFOに呼称されたのは?」さらに、あの有名な「ヒル夫妻誘拐事件」が細かく描かれていますね。
まあもう知っている内容がほとんどという印象は否めませんが、今までの歴史を紐解くというおさらい的な作品であるという感想です。
また、今作は、UFO懐疑論者との対決姿勢というか、全面的にユーフォロジストに肯定をしている作品になっています。 そして興味が湧くのがアブダクティに限定した特集になっていること、その宇宙人による拉致を肯定的に語っていることですね。
ただ、人間と宇宙人のハイブリットまで肯定的に描いているのは、珍しいし、大胆だと思いましたが。
フリードマン博士
UFOの情報開示に
そして、事実を求めて
アブダクションの再現
そしてヒル夫妻事件
姪のキャスリーン・マーデンもアブダクティだった