2021年作品、劇団ひとり監督、大泉洋 柳楽優弥 門脇麦 土屋伸之出演。
舞台は昭和40年代の浅草。 大学を中退し、“ストリップとお笑いの殿堂”と呼ばれていた浅草フランス座に飛び込み、東八郎や萩本欽一ら数々の芸人を育ててきた・深見千三郎(大泉洋)に弟子入りしたタケシ(柳楽優弥)。 舞台の上だけでなく日常生活においても芸人たる心構えを求める元、タケシは芸人としての成功を夢見て“笑い”の修行に励んでいたが、テレビの普及と共に演芸場に足を運ぶ人は減る一方…。
お茶の間を席巻した大人気芸人を数々育てながら、自身はテレビに出演することがほぼ無かったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠・深見との日々、個性と才能に溢れる仲間たちとの出会い、そして芸人・ビートたけしが誕生する。
また二人のコンビでしたね。
監督は劇団ひとり、「青天の霹靂」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/11642003 でも大泉洋とコンビを組んでいましたね。
主演は二人、柳楽優弥は、「映画 太陽の子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/08/11/060000 に出演していました。
大泉洋は監督とは2作目、「騙し絵の牙」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/04/060000が近作ですが、上記作品も良かったですね。
物語は、タケシが浅草のフランス座で、エレベーターボーイをしているところから始まります。 ここはストリップが主で、その間にお笑いをしているという昔ながらの小屋でした。 もちろんお客の目当ては女の子の裸、しかしその幕間にそんなお客を笑わせる浅草芸人がいました。 深見千三郎、彼浅草から出ていった芸人の師匠と呼ばれる芸人でした。 なんとか彼に師事されたいタケシでしたがなかなか弟子入りは叶いませんでした。 そんなある日、チケット売りのおばちゃんが、タケシを千三郎に紹介してくれます。 初めは相手にされず、「お前は何ができるんだ?」と言われ、タケシは何もできない自分だというと、エレベーターの中で、突然タップをする千三郎でした。 タケシはまずこれを覚えようと、そして千三郎は一緒にエレベーターに乗ると、いつもいろんなステップをしてくれるように。
私がビートたけしを知ったのは、やはりあの漫才ブームであり、オールナイトニッポンでした。 受験生だった私は、木曜日の深夜は1時間だけ聞いて、後半はテープに撮って次の日に聞いていました。 3時まで聞いている猛者もいましたが、次の日そういう奴は寝てばかりいました(^^)
今でこそ世界的な映画監督ですが、そんな北野武の原点で、初の映画化、笑って泣ける名作の部類に入る作品で、松村邦彦が柳楽優弥くんにタケシのモノマネ指導をするなど力の入った作品になっています。 大泉洋を通じて深見千三郎という、伝説芸人を知れたのも、本当に良かったですね。