2021年作品、黒崎博監督、柳楽優弥 有村架純 三浦春馬 田中裕子出演。
1945年、夏。戦況は悪化し、最終局面を迎えていた。 京都帝国大学・物理学研究室で研究に勤しむ実験好きの若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、軍から密命を受け、原子核爆弾の研究開発を進めていた。 研究に没頭する日々が続くなか、建物疎開で家を失った幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に住むことになる。
同じころ、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、3人は久しぶりの再会を喜ぶ。 しかし、修と世津は、裕之が戦地で負った深い心の傷を垣間見る。 また、修は物理学研究の楽しさに魅了されていたが、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。
そんな2人を力強く包み込む世津は、戦争が終わった後の世界を考え始めていた。 それぞれの想いを受け止め、修と研究チームは自分たちの未来のためと開発を急いでいたが、運命の8月6日を迎える。 日本中が絶望に打ちひしがれるなか、それでも前を向く修が見出した希望とは……。
これは公開日が8月6日でしたね。
監督は黒澤博、作品を見るのは初めての監督です。 最近はドラマ作品をNHKで手掛けているようですね。 NHK職員であるようです。
主演は柳楽優弥、「HOKUSAI」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/07/060000 でダブル主演をしていましたね。
そして有村架純、「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/19/060000 に出演していました。 まあこの作品に出演者は数知れずですね。
三浦春馬は、逝去後これが最後の出演作となるようですね。「ブレイブ -群青戦記- 」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/03/23/060000 では、徳川家康役をしていました。
物語は第二次世界大戦末期、京都大学で石村修は原子核爆弾の研究をしていました。 計算が不得意で、とことん実験で前に進むスタイルの彼は、実直で職人気質の科学者でした。 荒勝文策教授が率いるチームの一員でしたが、彼ら研究者は召集から外れ、何とか他国よりも早くこの兵器開発を実現すべく毎日を没頭していました。
しかし、開発に欠ける資金は限られており、特にウランの入手には、民間に頼って分けてもらうほど、苦戦をしていました。
修には弟がいて、次男の裕之が徴兵され戦地にいました。 さらに幼馴染で、ちょっと体が不自由な祖父の世話をしている世津が、家を取り壊され彼の実家に住むことになります。 そして戦争は日本が劣勢となっていき、軍部からの開発を急ぐ声が高まっていきます。
心の痛いお話ですね。 ただ、日本も原爆の開発をしていたことは周知の事実であり、作品中にも語られていますが、もし日本がアメリカよりも早く開発していて、アメリカに原爆を落としていたらどうなっていたんでしょうか? 私はこの作品を見て、それでも日本は大戦には負けていたと思いますし、原爆の落とし合いになり、地球がもっとおかしくなっていったと思います。
だからと言って、原爆を使ったアメリカの、戦争に決着をつけるために使用したというのも言い訳に過ぎないとも思いますし、核を使った攻撃はいかに恐ろしいことなのか?その先鞭をつけてしまった罪は大きいと思います。
オリンピックで8月6日に黙祷が行われなかったことは悲しいことですが、日本人だけでなく、核の兵器利用は未来永劫やめることは絶対だと思いますが。
原子核爆弾の開発に邁進する京大研究室
修は実験に明け暮れる
裕之が帰ってきた
世津と3人で未来を語る
しかし再び戦地に行く前裕之が号泣
そして母が送り出す
研究室からは戦地にはいかせない