anttiorbの映画、映像の世界

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その日、カレーライスができるまで

2021年作品、清水康彦監督、リリー・フランキー 中村羽叶出演。

どしゃ降りの雨の中、ひと気のない薄暗い部屋に帰ってきた、くたびれた男。
健一(リリー・フランキー)は、幼い息子・映吉(中村羽叶)を心臓病で亡くし、そのことが原因で妻(神野三鈴)も去ってしまった。  後悔の念から同じ病に苦しむ少年のため治療費の募金活動を始めたが、目標額まではまだ程遠い。 そんな健一にとって今日は、年に一度のごちそうを作る大切な日だ。
手際良く丁寧に調理を進め、愛聴するラジオ番組に耳を傾けながら一服していると、リスナーの「マル秘テクニック」を募集している。  健一はふとガラケーを手に取ると、コンロでぐつぐつと音をたてる、とっておきの手料理について
メールを綴り始める。「今年も妻の誕生日にカレーを作っています。 三日後が、誕生日です」「妻は三日目のカレーが好きで」「ただ、色々あって今年はひとりです」
その横では、映吉の笑顔の写真が父の様子を見守っている。 そして、ラジオから聴こえるメール投稿をきっかけに、健一の周りでちいさな奇跡が起こり始める……


静かな作品ですが、心にズンときます。
監督は清水康彦、「MANRIKI」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/12/27/060000 を記事にしています。
主演というか今作はほとんどリリー・フランキー一人芝居ですね。「鳩の撃退法」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/09/02/060000 に出演していました。
子役で中村羽叶君が回想シーンで登場しますが、それ以外は声のみの出演者が数人でしたね。


物語は梅雨入りになり、外の土砂降りから買い物の袋を下げて帰ってきた男のお話です。 アパートで一人暮らしの健一、部屋は比較的小綺麗に片付いています。 一服した後、徐にカレーを作りはじめます。 そしていつも聞くラジオ番組をつけますが、ボリュームを大きくすると隣からドンドンと壁を叩かれます。 しかし何度も雷が鳴り停電が起きてしまいます。
その時押し入れから何か物音が! 誰かが隠れているのか? 健一は恐る恐る開けますが、そこには誰かが入れる空間などありません。 そしてラジオからは心臓病で手術を待っている少年のお話が。 しかし手術費用がまだ足りないと言っています。 健一は自前で募金箱を作り、募金活動をしていました。 そんな時、彼のつぶやき投稿がラジオで読まれます。 そしてその後不思議な現象が。


今作は、ちょっと心に沁みますね。 リリーさんは同世代なんですが、俳優として才能が開花しましたね。 だから見に行ったんですが、途中囁く様にセリフを言うシーンは聞き耳を立てないと聞こえないほどでした。 でもリアルなシチュエーションでしたね。

 

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一人雨の日に

 

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息子の写真をみながら

 

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一杯飲んでいると

 

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物音が

 

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翌朝カレーができていた

 

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電話がかかってくる

 

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そして3人分盛り付け…

 

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