anttiorbの映画、映像の世界

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100日間生きたワニ

2021年作品、上田慎一郎、ふくだみゆき監督、神木隆之介 中村倫也 木村昴 新木優子 ファーストサマーウィカ声の出演。

満開の桜の木の下、今日はみんなで約束したお花見の日だった。 言い出しっぺのワニ(神木隆之介)が、まだ来ていない。 心配した親友のネズミ(中村倫也)は、バイクで迎えに走る。 赤信号で止まった百景坂交差点の桜並木があまりにも美しく、ネズミはスマホで写真を撮りグループラインに送る。 しかし、それを受け取ったはずのワニのスマホは、画面が割れ道路に転がっていた。 パラパラパラ、飛ばされたフォトアルバムがめくられていく。
100日前。 ワニは、バイク事故で入院したネズミの見舞いに来ていた。「やっちゃいましたね。 でもケガで済んで良かったね」。「人はそんな簡単には死なねーよ」。しんみりする中、ワニは口をパカリと開け「6時のまね」を披露する。「すげー、5時もやって」。ネズミも気に入ったようで、2人は親友なのだった。
ワニの実家から「みかん」が届く。「年末、たまには帰ってきたら」。母(池谷のぶえ)からの電話に「帰ろうと思えばいつでも帰れるし」と返すワニ。
世の中はクリスマスムード一色、バイト先の「CAFÉ CAFÉ」には、ワニの憧れのセンパイ(新木優子)がいる。 ワニは勇気を出してクリスマスデートに誘うもタイミングが合わない。 年越しは、ネズミと2人で初詣に。 引いたおみくじは大吉だった。「素晴らしい一年になるでしょうだって」。
バイト先でセンパイとバイトちゃん(清水くるみ)の会話を聞き、自分は拒否られてると勘違いしたワニは、咄嗟にバイトを止めてしまう。
落ち込むワニをバイクの後ろに乗せ連れ出したネズミ。夜中にバイクをぶっ飛ばしやってきた山の上から見る朝陽は格別だった。 そして、こんな時はいつもの「極真ラーメン」が一番なのだった。


映画化になった人気作品ですね。
監督は上田慎一郎とふくだみゆきのタッグで、お二人は夫婦ということで、上田監督の作品にはいろんな形で参加しており、今作で初めて共同監督になっていますね。
上田監督作品としての近作は、「カメラを止めるな! リモート大作戦!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/05/28/060000 という配信作品をコロナ禍でリモートで作り上げましたね。
声を当てているワニ役は神木隆之介、「メアリと魔女の花」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15024039 ではピーターの声を当てていました。
中村倫也は、「私をくいとめて」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/25/060000 では心の声を当てていましたね。


物語はさくらの咲く春。 お花見をする予定だったワニたち。 しかし言い出しっぺのワニはなかなか来ませんでした。 心配になったネズミがバイクで迎えにいくところから始まります。 しかし途中撮った桜の写真を彼が見ることはありませんでした。
そして時間は100日前に遡ります。


本作は、有名になった「100日後に死ぬワニ」の映画化ですね。
漫画家でイラストレータのきくちゆうき氏が、Twitterで毎日カウントダウン方式で上げ始めたネットの4コマ漫画でしたが、私は後半で知り、一気に読んでしまいました。そして大きな喪失感、でもインパクトのある、それでいて何かほのぼのとしてリアル感のある作品でした。 ただ、最終回の後の演出でちょっとミソをつけてしまったのが残念でしたね。


忠実に描いていることと、声を当てている俳優さんタレントさんは、なかなか雰囲気を出していてそこは好感触でした。 そしてその後を描くというちょっと冒険的な続きに関しては、多少の苛立ちと、因果関係などがあるのかな? と期待しちゃいましたが、着地点はやはり癒しと再生だったのかもしれませんね。


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事故ったネズミを見舞うワニ

 

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全快祝いにラーメン

 

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憧れのバイト先の先輩

 

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振られたと思ったワニ

 

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親友の3人

 

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そして運命の日

 

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