anttiorbの映画、映像の世界

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市民ケーン

1941年作品、オーソン・ウェルズ監督、オーソン・ウェルズ ジョセフ・コットン ドロシー・カミンゴア エヴェレット・スローン出演。

荒廃した壮大な邸宅の内で、片手に雪景色の一軒家のあるガラス玉を握り、“バラのつぼみ”という最後の言葉を残し新聞王ケーンオーソン・ウェルズ)は死んだ。 死後のケーンに与えられた賛否の声は数多かったが、ニュース記者トムスンは“バラのつぼみ”の中にケーンの真の人間性を解く鍵があると信じ彼の生涯に関係のある人々に会うことになった。 ケーンが幼少の頃、宿泊代のかたにとった金鉱の権利書から母親が思わぬ金持ちになった。 そのために彼は財産の管理と教育のため、片田舎の両親の愛の中から無理矢理にニューヨークに押し出された。

やがて青年になったケーンはかねてから興味を持っていた新聞経営にのりだした。 先ず破産寸前のインクワイアラー紙を買いとり友人の劇評家リーランド(ジョセフ・コットン)とバーンステイン(エヴェレット・スローン)の協力を得て完全に立ち直らせた。 さらに斬新で強引な経営方針と暴露と煽動の編集方針で遂にニューヨーク一の新聞に育てあげた。 読者を楽しませるが決して真実を語らぬ彼の態度を友人は諌めるが、飛ぶ鳥も落とすケーンの勢いには全く通じなかった。

世界第6位という財産をバックに報道機関をことごとく掌中にし、彼の権力はもはや絶対的なものになった。 一方大統領の姪エミリー(ルース・ウォリック)をしとめるに至り知事から大統領への座は目前のものとなった。しかし圧勝を予想された知事選挙の数日前に、オペラ歌手スーザン(ドロシー・カミンゴア)との情事をライバルに新聞紙上で暴露され形勢を逆転された。 それと同時に妻エミリーはケーンのエゴイズムに耐え切れず去っていった。


「Mank/マンク」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/12/180000 を視聴したので、こちらをみたいと思いました。
監督はオーソン・ウェルズ、主演も務めていますが、「第三の男」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13936033 しか記事にしていませんね。もっと作品を見たい名優、そして監督ですね。
リーランド役はジョセフ・コットン、上記作品でも共演していますね。
ドロシー・カミンゴアは、記事にした作品はありませんね。


物語は新聞王となったケーンの最後から始まります。 そしてお話は彼の生涯をおっていく展開になっていきます。
少年ん時に暮らしていた田舎から、思わぬ資産家となった彼はいきなり都会に行くようになります。 そして彼は新聞社に目をつけます。 落ちぶれた新聞社を買収し、そしてその新聞社を立て直し、さらにはメディアを使って自分自身がのし上がっていきます。


今作は、「マンク」でも描かれていた時代背景で、戦争中に公開されて、80年前の作品とは思えず、メディア王がのし上がっていく構図は今もあまり構造自体は変わっていない気がしますね。 知事は大統領にならなくても、大きな権力を掴む一つの方法は、マスメディアの掌握、当時は新聞社だったのかもしれませんね。


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